中川 昌俊 2015/1/16 10:00

楽天は1月15日、日本郵便と提携し、東京都内の郵便局などに楽天市場で購入した商品専用の受け取り用ロッカーを設置すると発表した。4月以降に、渋谷、世田谷など東京都内の郵便局30か所に試験的に設置。利用者が好きな時間や場所で商品を受け取れるようにし、利便性を高める考え。

楽天市場で商品を購入する際、配送方法の項目で、希望する日本郵便のロッカー設置場所を選択すると、指定した郵便局のロッカーに商品が配達される。

商品が受け取れる状態になると、日本郵便から受け取り可能になったことと、ロッカーを解錠するために必要な認証番号等がメールで消費者に送られる。購入者はロッカーでその暗証番号を入力すると、商品を受け取れる仕組み。配送がゆうパック(普通扱い)に対応している場合のみ、ロッカー配送が可能となる。

日本郵便では、まずは楽天市場専用として展開するが、将来的には広く他のECサイトでも利用できるようにしていく考え。

楽天では、楽天市場で購入した商品を駅などに設置したロッカーで購入商品が受け取れる「楽天BOX」をすでに試験運用し、好評を得ているという。「楽天BOX」の設置場所も広げていく計画を、発表当日に開催した「楽天新春カンファレンス」で明かし、今後、商品を受け取れる環境を増やすことで利便性を高めていく考えだ。

担当編集者のコメント: 

日本郵便の新サービスが利用できるのは、配送がゆうパックを選んだときのみ。現在、多くのEC事業者が商品配送をヤマト運輸か佐川急便に委託している。今回のサービスを始めたところで、対応する店舗が少なく、利用シーンは少ないという結果になることも考えられる。

一方で、今回のサービスでは、配送ドライバー、再配達のコストがかからないため、日本郵便としては従来よりも安価な送料で提案することも可能になる。他の配送会社よりも安い価格で提供できれば、日本郵便を採用する店舗が増えてくる可能性もありそうだ。

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