瀧川 正実 2023/8/21 10:00

シューマイや弁当などを製造・販売する崎陽軒は、9月1日午前9時の受注分から、通販・ECの配送料金を値上げすると同時に、送料の自社負担分(送料無料ライン)の適用条件を見直す。

運送会社による運賃改定の影響で、企業努力による配送料金の継続は難しいと判断、料金の改定を決めた。

全国7区分別に金額で50~200円(税込)、増加率は5.3~9.8%の値上げとなる。

シューマイや弁当などを製造・販売する崎陽軒は、9月1日午前9時の受注分から、通販・ECの配送料金を値上げすると同時に、送料の自社負担分(送料無料ライン)の適用条件を見直す
配送料金の改定内容(崎陽軒のECサイトからキャプチャ)

送料無料ラインは、現在の配送先1か所、1梱包につき注文金額5400円(税込)以上から、改定後は6000円(税込)以上に変更する。沖縄県は配送先1か所、1梱包につき1万円(税込)以上。

なお、冷凍便と常温・冷蔵便を組み合わせた注文の際は、別途送料がかかる場合がある。一部離島は冷蔵、冷凍便製品の配送に対応していない。

崎陽軒は通販・ECの配送キャリアにヤマト運輸を利用している。ヤマト運輸は物流業界における2024年問題への対応などを踏まえ、2023年4月3日から届出運賃を改定。個別契約を締結している法人顧客に対して、これまでの取引状況や契約内容などを踏まえ、運賃値上げの交渉を進めている。

シューマイや弁当などを製造・販売する崎陽軒は、9月1日午前9時の受注分から、通販・ECの配送料金を値上げすると同時に、送料の自社負担分(送料無料ライン)の適用条件を見直す
ECサイトでのお知らせ(崎陽軒のECサイトからキャプチャ)

ヤマト運輸の2023年度(2024年3月期)における宅急便(宅急便・宅急便コンパクト・EAZY)の平均単価は736円で、前期比4.7%増となる見通し。資源・エネルギー価格や原材料価格の上昇に伴うインフレ傾向、労働力減少による賃金や時給単価の上昇、2024年問題を控えた物流事業者を取り巻く外部環境などの変化・対応のため、値上げに踏み切った。

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