松原 沙甫[執筆] 6/3 8:30

企業のマーケティング戦略立案・実行支援などを手がけるLifeTimeTechLaboは、猛暑が生活者の行動・消費にどのような影響を与えるのか意識調査を実施した。

猛暑の影響で行動が「増える」と回答した項目は、「在宅時間」が最多で31.0%。「ネット配信動画の視聴」が22.7%、「ネットショッピング」が20.1%、「テレビ視聴」が19.1%で続いた。

猛暑が生活者の行動・消費にどのような影響を与えるのかの意識調査
猛暑の影響で行動が「増える」と回答した項目別の割合

一方、猛暑の影響で行動が「減る」と回答したのは、「外出頻度」が36.1%。次いで「運動・スポーツ」が27.9%、「友人・知人とのお出かけ」が27.1%だった。

猛暑が生活者の行動・消費にどのような影響を与えるのかの意識調査
猛暑の影響で行動が「減る」と回答した項目別の割合

猛暑による在宅時間の増加により、ネット消費を中心とした「巣ごもり消費」の活発化が考えられる。一方、外出頻度の減少で店舗ビジネス、外食・旅行関連など外出を前提とする需要の減退が予想されるとした。

猛暑の影響による消費の変化について、「変わらない」と8割以上が回答した項目は、「教育・学習費」(84.0%)「医療・医薬費」(83.5%)「通信・インターネット関連費」(80.6%)「日用品費」。

「変わる」の割合は、「水道光熱費」(55.4%)「食費・飲料費」(30.6%)「交通費」(27.7%)「交際費」(27.4%)が上位だった。

なお、消費の変化について、[増える]の割合は「水道光熱費」(51.4%)「食費・飲料費」(23.7%)が上位に。「減る」の割合は、「交際費」(19.6%)「交通費」(15.5%)「被服・美容費」(10.8%)などが比較的高かった。

猛暑が生活者の行動・消費にどのような影響を与えるのかの意識調査
猛暑の影響によって消費が「増える」と回答した項目
猛暑が生活者の行動・消費にどのような影響を与えるのかの意識調査
猛暑の影響によって消費が「減る」と回答した項目

気象庁が5月21日に発表した「向こう3か月の天候の見通し」によると、2024年の夏は全国的に平年より気温が高くなる見通しとしており、猛暑になると予想される。

猛暑が生活者の行動・消費にどのような影響を与えるのかの意識調査
今後3か月の天候の見通し(3か月の平均気温(左)と降水量)

調査概要

  • 調査名称:猛暑の行動・消費等への影響に関する意識調査
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2024年5月23-24日
  • 調査対象:全国20-69歳
  • 有効回答:1000サンプル(性年代別に均等割付)

※記事初出時、本文の一部に誤りがあり、6/3 11時半に修正、加筆をしました。

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