豪物流大手のトール社買収で海外向け通販荷物の配送サービス拡充へ、日本郵便
55か国・地域に拠点を持つトール社を6200億円で買収
日本郵便は2月18日、オーストラリアの物流大手企業「Toll Holdings Limited(トール社)」の発行済株式100%を取得し、子会社化すると発表した。買収総額は約6200億円。アジア・太平洋地域に強みを持つトール社を傘下に収め、海外物流事業の拡大を図る。ネット通販荷物などのスムーズな受け渡しを実現していく。
トール社は1888年に石炭運搬会社として設立した国際的な物流会社。本社はメルボルン。世界55か国・地域に約1200の拠点を持ち、特にアジア・太平洋地域に数多く拠点を構える。通関・保管・船積みといった国家間の運送業務を海外展開している。
日本郵便はトール社を海外展開のプラットフォーム企業として位置付ける。トール社の知見とノウハウを活用し、国際物流事業を拡大、収益拡大を図るとしている。
日本郵便は2014年10月に、物流大手の仏のジオポストと香港のレントングループの2社と資本・業務提携し、国際宅配便サービス「UGX」を開始するなど、海外への物流展開に注力している。
今回の買収による具体的なサービスは、現時点では発表されていないが、今後拡大が予測される東南アジアなどのネット通販を支援していく考え。
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