高野 真維 8/22 8:00

LINEヤフーはこのほど、「LINE」アプリを通じてギフトを贈れるサービス「LINEギフト」の事業説明会を実施し、ユーザー数の拡大などで今後5年間の流通総額を前年比30%以上の成長を続けていく計画などを発表した。

流通総額の拡大は、利用者数、リピート利用、購入単価アップで実現していく。

LINEヤフーが「LINEギフト」の領域で掲げる事業目標(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)
「LINEギフト」の事業目標(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)

「LINEギフト」の年間利用者は約1900万人。累計ユーザー数は3500万人超、「LINE」ユーザーの約5人に1人が利用している。サービスの強みは、相手の住所がわからなくてもギフトを贈ることができること。

2024年3月期(連結)の流通総額は前期比29%増で推移。2023年4-6月期(第1四半期)と2024年4-6月期(第1四半期)の比較では、流通総額は42%増だった。

「LINEギフト」の流通額推移(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)
「LINEギフト」の流通額推移(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)

EC業界における「LINEギフト」の特徴は次の3点。

  • 他サイトとの比較検討や離脱が起きにくく、即決購入につながりやすい
  • ユーザーにとってはギフトがきっかけとなり、通常の買い物とは異なるため、ほかのECとのカニバリゼーションが起きづらい
  • 顧客接点の拡大、ブランドイメージのアップに寄与する
EC業界における「LINEギフト」の特徴(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)
「LINEギフト」の特徴(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)

など、「LINE」起点の購入を促進するため、2025年3月期内に「LINE」での「ショッピングタブ(仮称)」の新設を予定している。

「ショッピングタブ(仮称)」のイメージ(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)
「ショッピングタブ(仮称)」のイメージ(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)

説明会には「LINEギフト」導入事業者としてヤッホーブルーイングの担当者などが登壇。ギフトを通じた新たなファンの獲得、ブランド認知・イメージの質がアップしたことなどを説明した。

ヤッホーブルーイングの「LINEギフト」の活用効果(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)
ヤッホーブルーイングの「LINEギフト」の活用効果(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)

「『LINEギフト』経由でこんなにもたくさん売れるんだ」と素直に驚きました。ヤッホーブルーイングのビールを飲んだことがある人が、まだ飲んだことがない人に贈ってくださることも多くあり、自社のファンを増やしていくことにつながっている実感があります。(ヤッホーブルーイング YES! 通販団星組(EC事業ユニット)ユニットディレクター 植野浩樹氏)

LINEヤフー LINEギフト ヤッホーブルーイング 事業戦略
ヤッホーブルーイングの植野氏(写真右)
この記事が役に立ったらシェア!
これは広告です

ネットショップ担当者フォーラムを応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

[ゴールドスポンサー]
ecbeing.
[スポンサー]