ロジレスが8.6億円の資金調達を実施。鈴与、コマースメディアなどが出資
EC自動出荷システム「LOGILESS」のロジレスは2月28日、Monoful Venture Partners 1号ファンドをリード投資家として、東芝テック、三菱UFJキャピタル、みずほキャピタル、鈴与、コマースメディアなどを引受先とした第三者割当増資を実施し、総額8.6億円の資金調達を実施したと発表した。

調達資金は、既存事業のさらなる拡大を見据えた組織基盤の強化、マーケティング活動の原資に充当する。投資ラウンドはシリーズB。
主幹事業である「LOGILESS」を軸に新たなサービス開発や機能強化を推進し、ロジレスが標榜する「ECロジスティクスの変革」の実現に向けた取り組みを加速する。今回資本参画した投資家との連携により、事業領域の拡大も視野に入れる。
引受先は次のようなコメントを発表している。
コマースメディアはWebコンサルティングやECサイト運営支援を通じて、さまざまなEC事業者の成長を手伝ってきた。「LOGILESS」の導入支援をする機会も多く、自社のEC事業でも活用している。これまでの取引を通じて「LOGILESS」の利便性やロジレス社の取り組みに共感している。「LOGILESS」を活用したより良いEC環境の実現に向けて、力添えができればと考えている。(コマースメディア 代表取締役社長 井澤孝宏氏)
物販系分野の国内EC市場規模が拡大する一方で、注文ごとに個別対応が求められる中、ロジレス社の提供するシステムが、顧客となる企業の業務を自動化・省人化できる点を評価し、出資した。(モノフル 代表取締役社長 藤岡洋介氏)
「LOGILESS」は、ECビジネスの物流業務効率化に必要なOMS(受注管理システム)とWMS(倉庫管理システム)が一体となったEC一元管理システム。EC事業者と倉庫事業者が1つのシステムを利用するため、毎日発生する受注から出荷までの連携作業などが不要になり、スピーディーな出荷につなげる。EC事業者のアカウント数は2024年末に1300社、利用倉庫事業者は250社超となっている。

資金調達の内容
- 調達金額:約8.6億円
- 調達方法:第三者割当増資
- 引受先:Monoful Venture Partners 1号ファンド、東芝テック、三菱UFJキャピタル株、みずほキャピタル、鈴与、コマースメディアほか
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