表示速度の遅さを理由に約5割が購買を断念、約7割が離脱【消費者調査まとめ】

Reproが実施したWebサイトやアプリの表示速度に関する調査の結果によると、表示速度の遅さを理由に約7割が離脱、約5割が購買を断念していることがわかった。
調査期間は2024年12月26日~12月27日で、10代~60代の男女1200人が回答した。
表示速度が遅いと感じたWebサイトやアプリから離脱した経験があるかどうかを聞いたところ、「ある」が67.0%となった。また、表示速度が遅いと感じて買い物をあきらめた経験があるかどうかは、「ある」が53.4%だった。


Webサイトやアプリの表示速度が「速い」と感じた経験と「遅い」と感じた経験の有無は、全年代で「速いと感じた経験がある」よりも「遅いと感じた経験がある」と回答した割合が上回った。Reproは「表示速度が『速い』というポジティブな経験よりも、『遅い』というネガティブな経験のほうが記憶に残りやすい可能性が示唆された」と考察している。


Webサイトやアプリの表示速度が遅いと感じたときの感情を聞いたところ、「ストレスを感じた」と回答した割合は97.3%。このうち、ストレスを「強く感じた」と回答した割合は56.6%となっている。

Webサイトやアプリを使用する際に最もストレスを感じる要因を聞いた質問では、「ページが表示されるまでに時間がかかりすぎた」が最も多く50.7%だった。

Webサイトやアプリから離脱した理由は、「ページが表示されるまでに時間がかかりすぎた」が最多で69.5%。「ページの操作が反応しづらかった」が43.5%、「広告やポップアップが多くて妨げられた」が25.3%で続いた。

「広告やポップアップが多くて操作が妨げられた」と回答した割合を年代別に見ると、10歳代・20歳代のデジタルネイティブ世代は比較的少なく、最も多い60歳代以上が34.0%となった。次いで、40歳代(33.5%)、30歳代(28.0%)となっている。

Reproは調査結果を踏まえて、Webサイトやアプリを提供する事業者は単に高速化をめざすだけでなく、「遅い」と感じさせない工夫を徹底することも重要視したいポイントのひとつだと指摘している。
また、「読み込み時間の短縮はもちろん、ローディングアニメーションの工夫や、視覚的なフィードバックを適切に取り入れることで、ユーザーのストレスを軽減できる」(Repro)と提唱している。
調査概要
- 調査名:タイパ意識とサイト・アプリの表示速度に関する調査
- 調査期間:2024年12月26日~12月27日
- 調査手法:インターネット調査
- 調査対象:直近1か月以内にECサイトを利用したことがある15~69歳の男女
- 回答者数:全国、10代~60代の男女1200人
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