ロート製薬、ステマ規制で措置命令。Web広告に掲載したインスタのPR投稿を明示せず違反認定
ロート製薬がサイトに掲載した実際のInstagramの投稿にはPR表記がついているが、サイト上にはPR投稿であることを明記していなかった。このことから消費者庁はステマ行為を認定した
消費者庁は3月25日、ロート製薬に対して景品表示法に基づく措置命令を行った。サプリメント「ロートV5アクトビジョンa」のWeb広告に掲載したモニターによるInstagram投稿の表示で、ステルスマーケティング行為を認定した。

ロート製薬は2024年6月から7月までの期間、「ロートV5アクトビジョンa」のWeb広告において、「“わたしも”使っています 」「1日1粒だから続けやすい」「つるんと飲めるソフトカプセル」などのInstagramユーザーの投稿を複数掲載した。ただ、その投稿はロート製薬がモニターを募集し、商品の無償提供と対価の提供を条件に投稿を依頼したものであった。
実際のInstagramの投稿にはPR表記が付いているものの、Web広告では掲載したInstagramの投稿がPR投稿であることを明記していなかった。消費者庁は一般消費者が事業者による表示であることを判別することが困難であるとし、これをステルスマーケティング行為として認定した。
消費者庁はロート製薬に対し、①景表法に違反するものである旨を一般消費者に周知徹底すること②再発防止策を講じ役員と従業員に周知徹底すること③今後、同様の表示を行わないこと――を命じた。
ロート製薬は同日、Webサイト上で「措置命令を受けたことを真摯に受け止め、再発防止に努める」とコメント。加えて、措置命令は広告表示に関するものであり、商品の品質や安全性に関するものではないこと、指摘された表示につきましては直ちに削除していると報告。消費者庁に指摘を受けたWeb広告について、削除・修正しているとした。
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