職場でのコミュニケーション、約6割が「増えた」。20代は複数人かつ対面の交流を望む傾向も、30代と50代は消極的
スターツコーポレートサービスが実施した「社員のコミュニケーションに関する調査」によると、「ここ1年で職場でのコミュニケーションが増えた」と回答した割合が58.6%だった。職場で自分と別の世代の人とコミュニケーションを取りたいと考えている20歳代は6割以上にのぼっている。
調査対象は、同社が運営する女性向けのライフスタイル誌 「OZmagazine」のWeb版「OZmall」会員の中の会社員768人。調査期間は2025年1月20日〜2月11日。
約6割が「職場でのコミュニケーションが増えた」と回答
ここ1年で職場の同僚や上司とコミュニケーションの機会について聞いたところ、「どちらかというと増えた」が52.1%、「とても増えた」が6.5%で、合計58.6%が「コミュニケーションが増えた」と回答した。
勤務形態別に比較すると、フルリモートは「どちらかというと増えた」「とても増えた」の合計は16.3%。出社とリモートのハイブリッド型かつ、出社が多い人では「どちらかというと増えた」「とても増えた」の合計は71.7%。フルリモートの人と比較すると約4.4倍多い結果となった。
職場でのコミュニケーションを最も望むのは20歳代
職場で自分と別の世代の人とコミュニケーションを取りたいと思うかを聞いたところ、「とてもそう思う」が14.0%、「どちらかというとそう思う」が37.6%で、合計51.6%がコミュニケーションを取りたいと考えていることがわかった。
年代別で見ると、20歳代は「とてもそう思う」が32.3%、「どちらかというとそう思う」29.0%で、合計61.3%がコミュニケーションを取りたいと考えており、他の年代よりも高い。。
30歳代は「とてもそう思う」が13.0%、「どちらかというとそう思う」が35.1%で合計48.1%。40歳代は「とてもそう思う」が14.3%、「どちらかというとそう思う」が43.0%で合計57.3%だった。
50歳代は「とてもそう思う」が12.3%、「どちらかというとそう思う」が35.5%で合計47.8%。30歳代と50歳代は他の年代と比較すると相対的にコミュニケーションを望んでいないことがわかった。
スターツコーポレートサービスは、回答者のコメントから「30歳代は育児や介護などで仕事以外のタスクが多いこと、50歳代以上はハラスメントリスクを恐れている方が多く年代別で差が大きい」と解説している
有効な施策、最多は全年代で「食事会」
コミュニケーション向上に有効な施策に関して、最も多かったのは「食事会」で47.1%、続いて「1on1ミーティング」が14.6%、「チャットツールの導入」が14.2%だった。
年代別に見ると、20歳代では「食事会」が最多の58.5%、続いて「社員寮や共用部のあるオフィス」が14.6%だった。「食事会」「社員寮や共用部のあるオフィス」「社員旅行」「運動会」の合計は他の年代よりも多い77.9%で、20歳代の社員ほどコミュニケーションを求めている。
30歳代以上の社員は「チャットツールの導入」や「1on1ミーティング」などの割合が高く、個別性が高いコミュニケーションを望んでいる。
「食事会」を選んだ回答者のコメントは、「リアルなコミュニケーションの方が、関係は深まると思う」「オフの場で話すことで、その人がどんな人なのかを知ることができるので」などがあがった。
「社員寮や共用部のあるオフィス」を選んだ人のコメントは、「業務中リフレッシュできるスペースがあると、お昼時などにコミュニケーションを取りやすい」「気軽にコミュニケーションが取れていいと思う」などがあがった。
調査概要
- 調査期間:2025年1月20日~2月11日
- 調査対象:「OZmall」会員の中の会社員768人(29歳未満:31人、30~39歳:131人、40~49歳:265人、50歳以上:358人)
- 調査方法:会員向けにメール送付しWebで回答