鳥栖 剛[執筆] 7:30

通販化粧品ブランド「フェヴリナ」などを展開するフォーシーズHDは6月13日、新株発行と新株予約権の割り当てで計約15億4000万円(差引手取概算額)の資金を調達すると発表した。新株予約権の割り当て先には実業家の堀江貴文氏、「青汁王子」こと三崎優太氏が名を連ねている。

新株発行の割り当て予定先はGFA、フォーシスアンドカンパニー、みらい再生支援機構合同会社、KING有限責任事業組合、ジェリービーンズグループの5社で、発行新株式は計67万9000株。調達額は約4億3000万円。

新株予約権の割り当て予定先は、GFA、フォーシスアンドカンパニー、みらい再生支援機構合同会社、KING有限責任事業組合、堀江氏、三崎氏、デジタルレクリムGOLD PACIFIC GLOBAL LIMITEDの8者。発行新株予約権数は1万8210個、予約権1個につき100株とし、予約権発行による潜在株式数は182万1000株。調達額は差引手取金概算額で約11億3100万円。

フォーシーズHDは調達資金の使途として、計13億2000万円を太陽光発電や系統用蓄電池の事業に関する開発資金などに充当。2億円を通販事業・卸売事業・リテール事業における商品マーケティング資金に充てるとしている。

フォーシーズHDの2024年9月期業績は売上高が前期比5.7%増の22億5700万円、営業損益は1億2600万円の赤字(前期は2億1400万円の赤字)、経常損益は1億2900万円の赤字(前期は2億1600万円の赤字)、当期純損益は2億7300万円の赤字(前期は2億7200万円の赤字)だった。

フォーシーズHDは2019年9月期から、連結営業赤字と連結営業キャッシュ・フローのマイナスが続いている。早期の業績回復に向けて、各セグメントそれぞれの営業スタイル特性に合わせた施策を積極的に推進してきたが、営業黒字への転換、営業キャッシュ・フローのプラスを達成できず、資金水準も低下。IR資料には「継続企業の前提(ゴーイングコンサーン)に重要な疑義を生じさせるような状況」の注記を記載している。こうした状況から、各セグメントで収益拡大に向けた対応策を進めているという。

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