ヤマトホームコンビニエンス、家具・家電などのEC事業者向け配送サービスを充実化
ヤマトホールディングスの子会社で引越サービスや家具の組み立て配送サービスなどを提供するヤマトホームコンビニエンスは5月12日、新たに返品買い取り、下取り品の引取り、家財の入替えサービスを始めた。消費者のニーズに応えるサービスを展開することで、利用者の拡大につなげていく。
家具・家電などを取り扱う通販事業者に向けて、購入者の利便性を向上させる包括的な支援サービス「eコマース・トータルサポートサービス」として本格的に展開を始める。
従来、家財宅急便では2人体制での配送、開梱設置サービス、家電の取り付け・家具の組み立てサービス、代引き・Webによる決済といったサービスを提供してきた。新たに3機能を追加することで、利用者のニーズに応える。
返品買取りサポートは、購入者が色違いやサイズ違いなどで返品希望した場合、その商品をヤマトホームコンビニエンスがEC事業者から買い取るサービス。返品時の輸送・保管・再販メンテナンス・人件費などのコストを削減できるとしている。買い取り価格は、仕入れ価格を基準に個別相談とする。
下取り品引き取りサポートは、商品を届ける際、不要となった品を引き取るサービス。新たな家具などの購入によって、不要となった品の廃棄の手間や手配の煩わしさを解消する。下取り品はヤマトホームコンビニエンスが無償で譲り受ける契約となっている。
入替えサポートは、使用中の家具を指定場所に移動する家具移動や、使用している家具から購入した家具への中身の入替えといった役務サービスを提供。1人暮らし・女性のみの世帯、高齢者世帯が作業の負担や煩わしさから、家具・家電などを買い控える傾向を解決し、販売促進につなげる。
下取り、返品買取りで引き取った商品は、ヤマトホームコンビニエンスが全国10カ所で運営する「クロネコリサイクルショップ」の店頭で販売するほか、「クロネコおまかせレンタル」の貸し出し商材としてリユースする。