ヤフーの10~12月ショッピング取扱高は41%増の1453億円
ヤフーが2月2日に発表した2015年10~12月期連結業績(第3四半期)によると、2015年10~12月のショッピング関連の取扱高(流通総額)は前年同期比41.4%増の1453億円だった。第3四半期はショッピング事業に販促費用として50億円を投じ、テレビCMなどを展開。集客増などで大幅に流通総額が伸びた。
2015年4~12月累計のショッピング関連取扱高は3614億円で同30.7%増。
ショッピング関連の取扱高は、「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!トラベル」「LOHACO」「Yahoo!予約 飲食店」、有料デジタルコンテテンツなどを含む数値。
具体的な額は明らかにしていないが、2015年10~12月期の「Yahoo!ショッピング」「LOHACO」を合算した取扱高の伸び率は48%増だった。
オークション関連やアスクルのBtoB事業インターネット経由売上高を含んだeコマース国内流通総額は同32.2%増の4291億円。スマートフォン経由の比率(ショッピング関連とオークション関連)は43.6%。
また、「Yahoo!ショッピング」ストアID数は37万4812店まで拡大している。
堅調に流通総額を伸ばしたヤフーは2015年度下半期(2015年10月~2016年3月)、ショッピング事業の流通額に関し、前年同期比30%以上の成長目標を掲げている。
そのための施策として、2015年10月から始めた施策は次の通り。
- 福岡ソフトバンクホークス優勝セール
- 11日11日の大規模セール(11/5~11/10はポイント11倍商品が2000万点、11/11は1億8000商品がポイント11倍)
- 2016年3月末までの通常時のポイント付与を5倍
- テレビCMの積極展開
ソフトバンクやファミリーマートなどと2015年11月11日に開催した大規模セール・キャンペーン「いい買物の日」の取扱高は、前年同日比で約7倍を記録したという。
大規模な販促キャンペーンが功を奏して流通総額は拡大。広告売上高も同2.3倍となる30億円まで広がった。
なお、広告売上高はバリューコマースが「Yahoo!ショッピング」出店ストアに販売している「Yahoo!ショッピング」の広告商品「ストアマッチ」の売上高、「Yahoo!ショッピング」出店ストアが出稿している検索連動型広告、YDNなどの売上高の合計値。