ECサイトのリニューアル失敗もあったニトリの2015年度、通販売上は約1割増の170億円
伸び率は前期比9.6%増、成長率は前の期の2桁台から落ち込んだものの、右肩上がりの成長が続いている
ニトリの2016年2月期における通販売上高は、前期比9.6%増の170億円だった。成長率は前の期の2桁台から落ち込んだものの、右肩上がりの成長が続いている。
ニトリの通販・EC売上高は、2015年2月期に155億円まで拡大した。初めて売上高が100億円(通期は122億円)を突破したのは2014年2月期。2013年2月期は84億円、2012年2月期は67億円で、売上高は右肩上がり。
2015年6月、サイトリニューアルの失敗で、6日間にわたり自社ECサイト「ニトリネット」が運営を休止。億単位の売上損失が発生したとみられるが、2016年2月期は増収を達成した。
リニューアルしたECサイトでは、商品詳細ページで全国のニトリ店舗の在庫情報を表示する機能追加などを実施。2016年2月にはカタログを活用した通販にも着手、オムニチャネル施策の強化を進めている。
今期に入ってからは、ロボットが物流センターで入出庫を行い、効率的なピッキングを実現する取り組みを開始した。取扱アイテムや物量の拡大、人手不足などに対応するためにロボットのシステム「AutoStore(オートストア)」を日本で初めて導入。1日あたり50人の省人化が実現するという。
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