渡部 和章 2017/3/30 9:00

ニトリホールディングスの2017年2月期における通販売上高は、前期比33.1%増の223億円だった。家具・インテリア用品の販売事業における通販比率は、同約0.6ポイント増の4.4%に高まっている。

増収率は前の期の9.6%から大幅に上昇。物流システムの刷新やオムニチャネル化の取り組みなどが奏功した。

当期は通販サイト「ニトリネット」で注文した商品の店頭受け取りサービスを開始したほか、小型店の品揃えを補完するため店頭にデジタルカタログを設置するなど、オムニチャネル施策を推進した。

物流センターでロボットが入出庫を行い、効率的なピッキングを実現する取り組みにも着手。取扱アイテムや物量の拡大、人手不足などに対応するためにロボットシステム「AutoStore(オートストア)」を日本で初めて導入し、1日あたり約50人の省人化を図った。

ニトリの通販売上高の推移

ニトリの通販売上高の推移

通販売上高は5年で2.7倍

ニトリの通販事業の売上高は過去5年で約2.7倍に拡大している。2016年2月期には通販サイトの商品詳細ページに全国の店舗の在庫情報を表示する機能を追加したほか、カタログを活用した通販に着手するなど、通販強化に向けた施策を次々と実施してきた。

2016年2月期は自社ECサイト「ニトリネット」のリニューアルに失敗し、6日間にわたりが運営を休止した影響などから成長率が鈍化したものの、2017年2月期は再び高い成長率を達成した。

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