ANAホールディングス、中国の新通関制度に対応した物流サービス「新越境EC物流サービス」を9月開始
日本から中国向けのBtoC直送物流のスピード化などを実現する
ANAホールディングスは7月25日、越境EC向けショッピングカートなどのACDに出資し、中国向け越境ECの物流ソリュ-ション「新越境EC物流サービス」を9月から開始すると発表した。
中国の新しい越境EC制度に対応した事前通関型物流サービスを展開。ANAグループの一貫輸送を行い、中国の消費者まで確実に商品を届ける。
中国では2016年4月から、税関当局によって新たな通関申告制度が導入され(参考記事)、商品が通関で止まってしまうケースが増えている。この新制度では、電子データ交換(EDI)による通関業務を認められる企業が数社指定されており、ANAグループの物流会社であるOCSの中国現地法人が指定企業のうちの1社となっている。
こうした状況を生かし、事前通関用商品登録システム「EKKYO.NET」を開発。通関用に商品を事前登録することで、日本から中国向けのBtoC直送物流のスピード化などを実現する。
ANAグル-プが展開する安全で確実な高速一貫輸送を組み合わせ、中国の消費者に確実に商品を届ける。
また、越境ECプラットフォーム「マルチリンガルカート」を運営するACDが培ってきたノウハウを加えることで、越境ECのノウハウも注入する。
まずはACDの既存顧客や国内大手家電量販店などの越境EC事業者に向けサービスを提供し、将来的には越境ECモールの運営なども検討する。
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