入出荷から配送までを1出荷あたり450円で提供する物流代行サービスを開始、PAL
小型荷物限定で従来価格よりも50円安く提供する
ネット通販向け物流代行のPALは7月2日、1出荷あたり450円で物流代行サービスを行う「EC-REVO ハイパーLOGI」の提供を開始した。同社ではこれまで、1出荷あたり500円の物流代行サービスを提供してきたが、条件を絞ることでさらに安い価格で提供する。
「EC-REVOハイパーLOGI」は、入荷、検品、格納、出荷、梱包、送り状作業、納品書発行、ダンボール、配送といった業務を、1出荷あたり450円で提供するサービス。沖縄、離島などを除き、国内への配送は一律料金で提供する。ただし、基本サービスとしてクラウド管理システムの使用料と1坪当たり月額4500円の保管費用が別途必要になる。
450円で発送できる荷物は60サイズ(外寸合計が60cm未満)と80サイズ(同80㎝未満)に限定。それ以上のサイズの荷物は、発送割合や発送量などに応じて総合的に価格を決めるとしている。
発送業者は佐川急便に限定。PALは5カ所の物流センターを保有しているが、千葉県習志野市にある関東第1センターで荷物を預かる。
PALは物流代行サービスのほか、受注処理やコールセンター、撮影などの代行業務も提供。こうしたサービスを合わせて提供するとこで、EC事業者の業務削減をサポートしている。
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「EC-REVO ハイパーLOGI」は1出荷あたり450円という価格設定にインパクトがあるだけでなく、沖縄や離島を除き全国で配送料金が一律設定になっているところだろう。
近年の配送料の値上げの1つに、距離ごとの価格設定が行われ、距離ごとにかかる経費が異なってくるという複雑な状況に不満を持つEC事業者も少なくない。
そのため、こうした全国一律価格で提供する物流代行サービスはEC業者から支持されるだろう。今後、全国一律価格の物流代行サービスが増えてくるかもしれない。