アスクルの倉庫火災「火勢は落ち着きつつある」。ロハコの定期便新規申込は2/21再開

消火活動にあたっている消防本部によると、火勢は落ち着きつつあるとしている

瀧川 正実

2017年2月22日 7:00

アスクルの法人向けとBtoC向けネット通販サービス「LOHACO(ロハコ)」の東日本エリアの物流拠点「ASKUL Logi PARK 首都圏」(埼玉県入間郡三芳町)で2月16日9時に発生した火災は、2月21日時点でまだ鎮火のめどがたっていない。

ただ、消火活動にあたっている消防本部によると、火勢は落ち着きつつあるとしている。

埼玉県危機管理防災部消防防災課によると、2月21日に重機で建物2階部分の外壁に穴を開ける作業を実施し、建物外部からの消火活動を継続しているという。

2月21日の埼玉県危機管理防災部による発表では、焼損面積は約4万5000平方メートルで、19日発表から広がっていない。2月16日の会見時では「1/3が主に焼損している」と説明。翌17日に焼損面積は約1万5000平方メートルと公表している。「ASKUL Logi PARK 首都圏」の敷地面積は5万5062平方メートルのため、現在のところ物流倉庫の約8割が焼損した計算になる。

現在、「ロハコ」の東日本エリアへの商品配送は横浜の物流センターで対応。2月21日には火災後、他の物流センターからの出荷準備が整ったため、一時停止していた定期便の新規申し込みを再開した。

アスクルの倉庫火災「火勢は落ち着きつつある」。ロハコの定期便新規申込は2/21再開

2/21に定期便の新規申し込みを再開(画像は編集部がキャプチャ)

なお、東日本エリア(北海道、青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、山梨県、神奈川県、東京都、新潟県、長野県、愛知県、静岡県)への配送は、リードタイムが通常よりも1~2日延長されており、最短で注文から翌々日となる。

なお、国土交通省では、東日本大震災をきっかけに、サプライチェーンを維持確保し、輸送活動を早期回復させるための検討会を2014年に開始。2015年に「荷主と物流事業者が連携したBCP策定のためのガイドライン」を公表し、荷主と物流事業者が連携したBCP策定を進めている。

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