渡部 和章 2017/6/6 9:00

マーケットリサーチ事業などを手がけるGfKがこのほど公表した消費者の「所有」と「体験」に関する意識調査によると、商品の所有(モノ)よりも体験(コト)を重視する消費者が約3割にのぼった。

「何を所有するかより、何を体験するかの方が大切だと思うか」という質問に対し、「強く思う」と回答した割合は27%。一方、「そう思わない」は3%にとどまった。

結果を年代別にみると60代以上は体験を重視する傾向が強く、「強く思う」と答えた割合は他の年代と比べて6〜10ポイント高い。

体験を重視する消費者が約3割を占めたことについてGfKは、「企業は消費者の購買プロセスで、消費者に良い体験を提供するための方法を見つける必要がある」と指摘している。 

「所有よりも体験の方が大切か」という質問に対する回答

経済産業省は「コト消費」について、「魅力的なサービスや空間設計等によりデザインされた『時間』を顧客が消費すること。たとえば、まち歩きや外湯巡りなど」と定義している。

ジェイアール東日本企画が2015年に実施した消費者意識調査では、旅行や学習、エステ、マッサージなど、いわゆる「コト」には強いニーズがあることも示されている。

GfKの調査概要

  • 調査対象:世界17か国の15歳以上の消費者2万2000人(記事では日本での結果結果を抜粋)
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査時期:2016年夏
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