瀧川 正実 2014/7/31 13:38

建築資材のEC大手、サンワカンパニーは7月14日、シンガポールで展開している建築資材の通販・ECに関する事業を一時中止することを決めた。現地法人設立から3年連続で最終赤字を計上しており、単独での収益改善は困難と判断したため。今後事業の見直しを行い、事業の黒字化を見込める新たなビジネスモデルの構築を目指すとしている。

事業を一時休止するのは、シンガポール法人「SANWA COMPANY HUB PTE.LTD.」。サンワカンパニーが100%出資している。設立は2011年2月18日。

直近決算の2013年9月期では売上高が前の期比3.5倍の4200万円で、6000万円の営業赤字、4300万円の経常赤字、純損失は5600万円。2012年9月期で純資産は500万円のマイナスで債務超過に陥った。2013年9月期時点では純資産が6700万円のマイナス。

シンガポール子会社への出資金5000万円、貸付金1億2000万円の評価に関する損失、一次休止に伴う追加の費用などに関し特別損失の計上を予定している。

サンワカンパニーは建築資材のEC大手。1979年8月に建築資材の輸入販売会社として前身の「三輪」を設立。2000年3月にECを始めた。現在の社名に変更したのは2008年。国内外のメーカーから、タイル、フローリング、ウッドデッキなどの建築資材を仕入れ、ECやカタログを通じて設計事務所、工務店、施主などが商品を購入している。昨年9月、東証マザーズに株式を上場した。

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