ヤフーの2014年4~6月期ショッピング関連の流通額は3.5%増の760億円、前四半期比では減少

消費増税の影響を受けたものの、成長を継続できたとしている

瀧川 正実

2014年7月31日 15:49

ヤフーが7月31日に発表した2014年4~6月期連結業績(第1四半期)は、ショッピング関連の取扱高(流通額)が前年同期比3.5%増の760億円だった。2014年6月末までにストア数は13万4000店までに拡大(開店準備中の店舗含む)。消費増税の影響を受けたものの、成長を継続できたとしている。

オークション関連や決済金融などを含めたeコマース全体の取扱高は同10.1%増の4590億円。スマートフォン経由の比率は同23.6%から31.8%に伸びている。

宮坂学社長は当日開いた決算説明会で、「前四半期の3月は単価が高い商品が売れた特殊要因がある。4月は消費増税の影響を受けたが、5月以降は回復トレンドが出てきている」とコメントしたが、前四半期(2014年1~3月期)と比べると、ショッピングの取扱高は14.5%減少。2014年4~6月期は消費増税の影響を受け、ブレーキがかかっている状況がうかがえる。eコマース全体の取扱高は0.8%増。スマートフォン経由は0.4ポイント伸びた。

商品数は2013年6月末比で60%以上増加、2014年6月時点で1億点を突破。宮坂社長はこうしたことを踏まえ、「商品はまだまだ満足ではないが、1年前と比べて満足てきている」と話した。

全体の営業利益は前年同期比1.3%減の502億円。減益要因は「eコマース革命による影響で、計画的な中での減益。計画通りの通しフェーズ」(宮坂学社長)としている。

 

◆決算説明会でのショッピングに関する一問一答は以下の通り。

――クレジットカード事業を手掛けるKCカードの買収の狙いは。

カードに入っていただける方と、ヤフーのeコマースとのマッチングを作っていく。

――ショッピングのマネタイズの方法は。

まずは売り手、買い手を増やし、流通総額を増やすことを中心にやっている。コマース広告はプロジェクトを立ち上げ、一部開発に着手している。本格的な投入はまだだが、今は流通総額を伸ばすタイミング。新しいコマース広告について、説明できるような規模で上がっていくのは1年以上先と考えて欲しい。

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