渡部 和章 2017/7/27 9:00

家電量販店のエディオンは7月25日、事務用品や日用品のECを手がけるフォーレストを買収すると発表した。フォーレストが持つECサイト運営のノウハウを吸収し、グループのEC事業を強化する。

J.フロントリテイリングが所有するフォーレスト株を買い取り、完全子会社化する。株式譲渡日は8月31日の予定。取得価額は約33億円。

フォーレストは1992年にコピー用品の通販を開始。現在はBtoBサイト「Forestway(フォレストウェイ)」とBtoC向けECサイト「ココデカウ」を運営しており、文具や事務用品、オフィス家具、パソコン関連用品、食品、飲料などを販売している。

2013年12月にJ.フロントリテイリングの連結子会社となった。2017年2月期の売上高は前期比1.8%増の128億9000万円、当期純利益は同111.3%増の1億3100万円。

主力のBtoBサイト「Forestway」(画像は編集部がキャプチャ)

エディオンのオムニチャネル戦略

エディオンは2015年11月に発表した中期経営計画でEC事業の強化を掲げている。

EC強化の一環として2017年4月に通販サイトを刷新し、リアル店舗とECの会員情報を一元化したほか、販売価格や長期修理保証対応サービスを店舗と自社ECサイトで統一した。取り扱い品目の拡充や配送サービスの改善なども進めている。

2016年3月期のEC売上高は229億円。2017年3月期については非開示としている。

フォーレスト買収の目的について、「フォーレストが保有する幅広い商品分野の取り扱いと効率的に運用されている倉庫運営ノウハウなどが、eコマース事業拡大に必要なものと判断した」とIR資料で説明している。

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