J.フロントグループのパルコが雑貨専門店子会社「ヌーヴ・エイ」を投資会社に売却
ヌーヴ・エイは2001年6月、パルコの関連会社として創業。2021年2月の当期損失は16億4200万円で、ここ3年の決算では3年連続の最終赤字に陥っている
J.フロント リテイリングの連結子会社であるパルコは6月30日、雑貨専門店の子会社ヌーヴ・エイの全株式を、投資会社のリブラインベスコへ売却する。Jフロントが5月10日、パルコがリブラインベスコと株式譲渡契約を締結したと発表した。
ヌーヴ・エイは2001年6月、パルコの関連会社として創業。雑貨専門店を核に全国のパルコ店舗のほか、ショッピングセンターなどに専門店を出店・運営してきた。
近年は新業態による出店やEC強化などを進める一方、不採算店舗の撤退など収益力向上に取り組んできたものの、コロナ禍による店舗の休業影響など急激な経営環境の変化で加業績が低迷。
2021年2月業績は、売上高が前期比33.6%減の119億5400万円、営業損失8億7200万円、経常損失8億8800万円、当期損失16億4200万円で、営業・経常損失は2年連続、当期損失は3年連続と厳しい業績が続いていた。
J.フロントは、グループにおける早期の収益回復および財務体質の改善と成長戦略を並行して進めるために中期経営計画(中計)を策定した。
中計最終年度の2030年度には、財務数値を2019年度水準に戻し、コロナ禍からの「完全復活」を実現。2024年度以降の「再成長」への道筋をつける期間と位置付け、経営資源を主力事業や成長分野に集中する。
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