楽天と電通がジョイントベンチャー「楽天データマーケティング株式会社」を設立
楽天と電通は7月26日、楽天グループのビッグデータと電通グループ保有のマスメディアといった独自のデータ・知見を融合した新たなマーケティングソリューションの提供を手がける新会社「楽天データマーケティング株式会社」を設立し、10月から営業を開始すると発表した。
代表取締役社長には、ヤフーの常務取締役やグーグル日本法人の代表取締役など歴任した有馬誠氏が就任する。有馬氏は7月20日付で楽天の副社長執行役員兼CRO(Chief Revenue Officer)にも就任している。
「楽天市場」における企業向けのブランドタイアップ企画の提供を強化する。楽天グループのビッグデータを活用した顧客分析に基づくパーソナライズされた広告商品を開発、企業のプロモーション展開を支援する。
また、ブランドの顧客戦略立案の支援や統合メディアプランニングサービスを提供する予定。
テレビを中心としたマスメディアのデータと、楽天のビッグデータが融合するとどのようなことが可能になるのか。詳しくはこれから開発していくが、一言で言うとマーケティング業界のイノベーションが起こせるのではないか。ぜひ起こしたい。
ビッグデータを活用した新たなマーケティング領域、しかもマスとデジタルだけでなく、マスとデジタルと店舗のデータが直接つながるという新しい時代に入っていく。それを楽天と電通が共同して切り開いていくということに興奮を覚えます。(有馬氏)
楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は、「電通と楽天の強みを最大限に生かし、今までにない革新的な取り組みで広告業界をけん引していきたい。10年後には業界をリードするようなインテリジェントな組織になると思っている」と語った。
電通デジタル代表取締役CEOの榑谷典洋(くれたにのりひろ)氏は、「楽天グループが持っている質と量を兼ね備えた圧倒的なデータと、電通が持っているマーケティング、それらを組み合わせてデジタル環境に適合した新しく強力なソリューションをクライアントの皆さまに提供できると考えている」と語った。
出資比率は楽天が51%、電通が49%。設立は8月中旬を予定し、営業開始は10月1日を予定している。