渡部 和章 2018/6/8 6:00

Criteoが世界のオンラインショッピングについて調査したグローバル・コマース・レビュー(2018年第1四半期)の分析結果によると、北東アジア(日本・韓国)ではECのアプリ経由のコンバージョン率(CVR)がモバイルウェブサイトの5倍以上だった。

北東アジア地域におけるECのデバイス別のCVRはアプリが21%、モバイルWebは4%、PCは5%。

アプリは高いコンバージョン率という(クリテオ調査)

高いコンバージョン率を生み出すアプリ

北東アジアでのEC取引におけるデバイス比率は、アプリが50%、モバイルWebが26%、PCが24%。アプリ内決済は世界全体でも拡大しており、前年同期比8ポイント増の44%だった。

モバイルWebとアプリ、PCで販売している事業者における、ECのチャネル比率を世界の地域別に見ると、多くの地域でオンライン取引の50%以上をモバイルが占めている。北米やアジア太平洋、中東・アフリカではモバイル取引のうちアプリの比率が高い。

アジア太平洋地域でも、現在オンライン取引の76%をモバイルが占めており、アプリ内売上が圧倒的(クリテオ調査)

アジア太平洋地域におけるオンライン取引のデバイス別割合

アジア太平洋地域におけるデバイス別のオンライン取引の比率は、モバイルが76%を占め、アプリの比率はモバイルWebの約2倍。

オムニチャネルの売上効果は?

オフラインとオンラインのデータを統合している小売業者は、それ以外の事業者と比べて4倍以上の売上データを活用でき、マーケティング活動を最適化できるとしている。

オムニチャネルは消費者1人あたりの売り上げが大きい。全世界でオムニチャネルの消費者の割合は全体の7%にとどまるものの、売上全体の27%を占めているという。

オンラインのみの消費者の割合は全体の44%を占めるが、売り上げに占める割合は24%にとどまる。オフラインのみの消費者は全体の49%で、売上全体の49%を生み出している。

生涯価値が最も高いのはオムニチャネルの消費者(クリテオ調査)

オムニチャネル消費について

「グローバル・コマース・レビュー」では80か国以上の5000以上の小売業者を対象に、消費者の閲覧データと購入データを分析したという。 

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