新規参入増加などが影響? 商品開発に悩む通販・EC企業が増えている、エルテックス調査
通販・ECサイト構築システムのエルテックスは8月27日、「通信販売事業関与者の実態調査2014」を実施したところ、商品開発などに悩んでいる通販・EC企業が急進していることが分かった。悩んでいることとして挙げた「販売する商品の開発(マーチャンダイジング)」では、前回調査よりも5.1ポイント増加。通販・EC事業に進出する企業が増えて競争が激化し、、商品の機能・価格のコモディティー化が進んでいることが影響したと指摘している。
通信販売事業全般で悩んでいることを聞いたところ、「新規客の集客」がトップで前回調査比0.3ポイント増の53.7%。「通信販売事業の戦略や展開」が同0.4ポイント減の43.0%で、「既存顧客の満足度向上」が同3ポイント増の40.3%で続いた。
急伸したのが、「販売する商品の開発(マーチャンダイジング)」。競合が増えていることにより、商品の価格競争、コモディティ化が進んでいる影響を受けているようだ。
通信販売事業における課題では、同2ポイント減で82.7%が回答した「売り上げの拡大」がトップ。続いて、「新規の顧客の獲得」が同0.6ポイント増の77.3%だった。
前回調査と比べて5.1ポイント増となる67.3%の回答者が挙げたのが「既存のお客様へのサービス向上」。通信販売の困り事・悩み事でも、「既存の顧客の満足度向上」は同3ポイント増えており、顧客に対するCRMに関心を抱いている通販・EC事業者が多い実態が分かる。
7つの設問(下表中の各文章)について共感できる項目についてマーケティング担当者、業務担当者、情報システム担当者に聞いたところ、「いろいろな販売方法を提供したほうがお客様の満足につながる(68.4%)」「EC化は自分の会社の利益が増える(63.9%)」が上位に挙がった。
調査概要は以下の通り。
- 調査対象者: 楽天リサーチ保有の調査パネル(ビジネスパネル)
年商規模3000万円~100億円までの通販事業に携わる職種の、会社役員、社員、派遣社員、個人事業主 - 調査方法: ネット方式による、アンケート調査
- 調査期間: 2014年6月20日~22日
- 回収サンプル数: 300