エルテックスは1997年からEC支援業務を展開し、2009年からはECに加え通販全般を支援する統合型パッケージ「Xspeecs(クロススピークス)」の提供を開始した。2014年4月からはEC/通販統合型パッケージ「eltexDC(エルテックス・ディーシー)」の販売を始め、機能、業務画面のユーザーインターフェースなどを一新した。ECのほか、テレビやラジオ通販、紙媒体といったさまざまなチャネルに対応し、一元管理できるのが特徴だ。
EC、テレビ、ラジオ、紙といった多様な通販メディアからの受注にマルチ対応
「エルテックス・ディーシー」の最大の特長は、ECだけでなく、TVやラジオ通販、新聞・雑誌・カタログ・DM・チラシといった通販メディアからの受注にマルチ対応し、データーを一元管理できる点にある。
通販企業向けにシステムを提供してきた長年のノウハウを生かし、基本的な通販ビジネスにはすべて対応できるほか、通販企業の細かな要望に対応できる仕組みを構築。ネットショッピングモールや実店舗とのデータ連携もで可能で、EC向け機能も充実している。
エルテックスでは2014年4月に新パッケージをリリースする際、通販・EC事業者にビジネス上の困り事・悩み事に関する調査を実施。「業務画面に満足できない」「業務メニューが分かりにくい」「自分に関係のないメニューが多い」といった業務画面に関する不満が多く上がったという。
「エルテックス・ディーシー」は業務管理画面にこだわり、担当者ごとに必要な項目を表示するようにし、業務の効率化を進めることができるようにしたという。
「導入企業の中には、EC専業や、実店舗を運営している事業者もいるが、比較的多いのがテレビを中心としてマルチチャネルで通販を行っている事業者。例えば、テレビ通販で電話受注を行う際、いかに効率よく電話受注をさばくかが重要になる。そのため、オペレーターの注文入力画面も必要な項目しか出さないようにすることで、ミスを未然に防ぐようにしている」(ビジネスサポートグループ・並木大祐氏)。
通販・ECマーケティングに必須な分析機能に、今後は精密な分析機能の追加を進めていく考え。「受注データ分析や広告効果測定など詳細なデータを取れるようにし、顧客データとの紐付けが簡単にできるようにする。導入事業者が気軽にPDCAサイクルを回すことができる環境を提供したい。より高度な分析に関しては当社の社員を派遣してデータを提供できるようにし、さらに売り上げを高めるための提案を行っていきたい」(同)。