日本電気(NEC)はECシステムと通販システムのデータベースを一元化するEC・通販統合ソリューション「NeoSarf/DM」を2012年10月から提供を開始。14年6月時点で19社が採用している。通販・EC企業は自由に機能が実装でき、追加、改修が行えるのがソリューションの特徴だ。
必要な機能だけを搭載することで使いやすさにもつながる
NECの最大の特徴は、必要な機能をブロックのように積み重ねる構造を持つ点。個々の業務から外部サービスに至るまで、さまざまなコンポーネントを組み合わせる構造で、通販・EC企業は自由に機能が実装でき、追加、改修が行える。
「通販業界はスマホ対応やオムニチャネル対応など市場環境の変化に対応していかなければならない。数年前に作ったシステムが陳腐化してしまうということはよくある話だ。当社では“進化していくことを前提”としたシステム作りを追求。レゴブロックのように簡単にブロック(機能部品)を組み立て、作りたいもの(理想のシステム)を作る。その機能部品がすべてのチャネルで共通利用できる点も特徴の1つだ」(グローバルリテールソリューション事業部・坂井英二主任)。
ブロック型のメリットは取り外しが可能な点にもある。通販・EC企業にとって要件は異なるが、競合との差別化の為にサービスや販売施策には徹底的なこだわりを持っている。ブロック型であれば必要な機能だけを選んで利用できるため、不要な機能を取り付ける必要がなく、システム利用者にとって扱いやすいシステムになるという。
「例えば家具ショップでは設置サービスに関する機能が必要となるが、食品やアパレルショップでは絶対に使わない機能。通販・EC企業にとって必要な機能だけを提供できる点もシステムにとっては重要だと考えている」(同)。
様々なデバイスにも対応できる。デバイスの特性や利用シーンに応じてデザイン、画面構成、表示項目を出し分けられるようになっている。スマホ、タブレットはもちろん、コンタクトセンター用画面や店舗接客用画面などデバイスごと業務特性を考慮し、表示項目が変えられる。「ECと通販システムを統合化した仕組みであるため、マルチチャネル対応には一日の長があると自信を持っている」(同)と言う。
今後は、オムニチャネル領域でのサービス拡大にも力を入れる。例えば位置情報や周りの音情報を認識し、消費者個々に必要な情報を提供し、ECサイトへ誘導するような機能を考えている。
「NECでは今後こうした新たなサービスを開発していくことを考えている。そのようなサービスとECとの連動を進められるのも、当社だからこそできると思う。市場の期待に応えていきたい」(グローバルリテールソリューション事業部・大塚兼重事業部長代理)としている。

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この記事の筆者
大学在学中に起こったアメリカ同時多発テロに触発されて、紛争地などの取材を開始。
ただし、実力もコネもないフリーライターがうまくいくような世界ではなく、たまたま記者を募集していた通販・訪販の専門紙新聞社に入社。
EC業界を取材する記者として8年間勤めたのち、ネットショップ担当者フォーラムに記者として参加。
直接のご意見・情報のご提供などは nakagawa-m@impress.co.jp まで
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