「LOHACO」の売上は417億円、アスクルのBtoC事業のEC売上は507億円
アスクルが展開する一般消費者向け通販サイト「LOHACO」の2018年5月期における売上高は、前期比7.0%増の417億円だった。
2017年2月に発生した倉庫火災の影響で中間期は減収だったものの、新設した物流センター「AVC日高」が2017年9月に全面稼働したことなどから売上高が回復。通期では増収を確保した。
「BtoC事業」の売上高は同30.0%増の507億1400万円。ペット・ガーデニング用品を専門に扱うチャームを2017年5月に子会社化した影響で大幅増収となった。
「LOHACO」の売上高、マーケットプレイス経由の取扱高、チャームの売上高を合算したした流通額は514億円。
アスクルは「LOHACO」の成長を加速させるため、第4四半期(2018年3~5月期)に定番品の価格を変更。競合他社と比べて競争優位な価格設定を行った。また、「Yahoo!プレミアム会員」向けのポイント施策を実施して顧客を獲得している。
定番品の在庫数を増やしたほか、メーカーと共同で差別化商品(暮らしになじむ商品など)を前期比約2倍に拡充。プライベートブランドの販売も強化し、収益性向上を図っている。
2019年5月期、BtoC事業の売上計画は673億円
2019年5月期における「LOHACO」の売上高計画は、前期比31.3%増の548億円。2018年5月に「Yahoo!ショッピング」へ出店し販売チャネルを拡大。取扱商品数の拡大やシステム基盤の強化などに取り組んでいる。
BtoC事業のEC売上高は同32.9%増の673億円、営業損益は65億円の赤字(2018年5月期は88億円の赤字)を見込む。
「LOHACO」の売上高、マーケットプレイス経由の取扱高、チャームの売上高を合算したした流通額は同34%増の692億円を計画。
営業損益の計画は67億円の赤字(同89億円の赤字)。物流改善や販促強化などへの投資フェーズが続いている。
なお、BtoB事業を含めた連結売上高は3900億円の計画で同8.2%増を計画している。