経産省と農水省、農水産物の越境ECを推進する取組強化
経済産業省と農林水産省は9月11日、農林水産物や食品の輸出促進を目的とした合同チームの第2回会合を開催し、国内企業の越境ECを後押しするための取り組みを強化する方針を公表した。
海外のEC事業者と国内生産者のマッチングを促進するほか、海外のECモールに日本食品専用サイトを開設するなど、国内企業の販路開拓を支援する。
政府は2019年に農林水産物・食品の輸出額1兆円達成を目標に掲げる。その達成のために「農林水産物・食品輸出促進合同チーム」を創設した。
海外ECモールに「ジャパンモール」
日本貿易振興機構(JETRO)が海外のECモールに「ジャパンモール」を開設し、日本の食品を現地の消費者に販売する。
2018年11月から2019年3月まで、シンガポールの大手食品ECサイト「RedMart」に「ジャパンモール」を開設。米や野菜、果物、牛肉、水産物、農産加工品、水産加工品、お茶、麺、類、菓子、調味料など、約40社の200品目以上を販売するという。
また、2018年10月には「イオンストアーズ香港」のECサイトと店舗が連動し、日本食品フェアを開く。菓子類や麺類、水棺加工品、日本酒、クラフトビールなど、20社の50品目を販売する予定。
特産品ECサイト「Rin++」を開設
中小企業基盤整備機構がECサイト「Rin++」(仮称)を設け、日本酒や緑茶など、地域の特産品や加工食品を国内外のバイヤーや消費者にPRする。
9月25日から掲載商品を随時募集。2018年度に食品だけで300社1000商品の登録を想定している。
「EC Camp 2018」を実施
2018年12月7日に、越境ECを活用して販路開拓をめざす中小企業者と、EC関連サービスを提供する事業者とをマッチングする「EC Camp 2018」を実施予定。会場は虎ノ門ヒルズフォーラム。
両省の合同チームはこのほか、海外の現地企業と国内生産者のマッチングの促進や、輸出支援策ガイドブックの作成などを進めている。