「AR+EC」で商品を立体的に表示→CV向上や返品低減に期待! 「Shopify」のARショッピング機能
世界で60万店舗以上が利用しているECプラットフォーム「Shopify」の日本法人Shopify Japanは9月19日、AR(拡張現実)技術を使って商品を立体的に表示する「Shopify AR」の提供を開始したと発表した。
「Shopify」でECサイトを運用しているすべての事業者が「Shopify AR」を利用することが可能。従来よりもリアルな商品イメージを消費者に与えることができるため、ECサイトのコンバージョンアップに役立つという。
ARは従来、専用のアプリを開発する必要があったが、「Shopify AR」はブラウザ上で閲覧することが可能。Apple社がiOS12で新たに導入した「AR Quick Look」を活用することで、「Safari」のiOS対応機種からARを通して商品を確認できるようにした。
ARは通常の商品写真と比べて、商品の大きさをイメージしやすい。たとえば、大型のソファーを部屋に置いたときの圧迫感や、自転車を自宅ガレージの空きスペースに置けるかどうかなどを事前に確認することが可能だ。また、商品をあらゆる角度から閲覧し、ズームで細部まで見ることもできる。
Shopify Japanは「Shopify AR」を使うことでネットショップのコンバージョン向上や返品の削減などにつながるとしている。
自転車ECサイトではさまざまなアングルで商品を確認可能
海外では自転車ECの「Pure Cycles」では、「Shopify AR」を活用して商品を3Dで確認できるようにしている。
Shopify Japanによると、「Pure Cycles」は「興奮していることは、従来の商品写真だけでは不可能な、すべての箇所やアングルなどを遠くにいるお客様にもまるで実体験のような購買体験を提供できること」と説明。そして、次のようにコメントしている。
自転車のすべてのスペックを知りたいような人は、AR機能でスペックをチェックするために自転車をすぐに出現させることができます。彼らは「これがShimano drivetrainね」であるとか「しっかりしたブレーキのレバーを使っているね。良い感じ」などと家にいても商品を体験できるようになります。