AIが効率的な配送計画を立案、三井物産と日立製作所が共同で実証実験へ
三井物産グループの小売業向け配送業務とレンタル集配送業務にAIシステムを導入
日立製作所と三井物産は今年11月、人工知能(AI)を活用して配送業務を最適化する新たな取り組みを共同で実施する。
効率的な配送計画を立案するAIシステムを構築し、三井物産グループが手掛ける小売業向け配送業務とレンタル集配送業務に導入。効果検証を行なった上で、三井物産グループは2019年度を目途に、このシステムを本格導入する計画だ。
配送業界で人手不足が深刻化する中、AIを利用して配送を効率化し、物流における課題解決を図る。
三井物産グループが導入するAIシステムは、配送実務を細かく分析し、「納品日時」「物流センター・拠点の位置」「走行ルート・時間」「渋滞」「積荷・滞店時間」「車両の種類」「ドライバー条件」といった条件を変数化。効率的な配送計画を策定する。
データの収集や分析にはIoTやAIを用いる。ダッシュボードでKPIを可視化し、有効性を検証するとしている。
システムの効果をシミュレーションした結果、従来比でトラック台数を最大10%削減できる上、短時間で熟練者と同等以上の実行性のある配送計画を立案できる見通しを得たという。
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