アパレルのパル、ネット通販が好調。EC売上は37%増の68億円(2018年中間期)
「Kastane」「CIAOPANIC」「3COIN」など20代をコアターゲットとするアパレルブランドを展開するパルグループホールディングスのEC事業が好調だ。
直近の2018年3~8月期(中間期)のEC売上高は前年同期比37.5%増の68億5400万円。販売チャネル別では「ZOZOTOWN」が同40.5%増の46億5300万円、自社ECサイト「PAL CLOSET(パルクローゼット)」は同55.4%増の12億8000万円、そのは同8.6%増の9億1800万円だった。
2018年2月期におけるEC売上高は、前期比51.9%増の110億2100万円。衣料事業の売上高に占めるEC売上高の比率は前期で12.3%。この中間期では14.7%にまで増え、好調を維持している。
なお、2019年2月期のEC売上高計画は150億円。中期目標として2022年2月期にEC売上高300億円を計画している。自社ECサイト「PAL CLOSET」のEC売上高計画は100億円をめざす。
店舗スタッフのEC活用
パルのネット通販が右肩上がりで伸びている理由の1つとして、店舗のスタッフをECにも活用している取り組みがあげられる。
実店舗の販売員がファッションコーディネートの写真をECサイトやSNSに投稿し、ネット通販を促進する仕組みで、コーディネート写真をオンラインショップの商品と紐づけている。
自社の公式通販サイトやSNSに投稿するツール「STAFF START」を公式通販サイト「パルクローゼット」を導入して実現し、2018年2月期ではスタッフが発信したコーディネート経由の売上比率は30%を超えているという。
コーディネート経由の売り上げは投稿した販売員の実績となり、評価対象となる。パルは「社の資産であるショップスタッフの販売力をオンライン上でも効果的に発揮できる仕組を作ることでショップスタッフの新たな働きがいや、やりがいを支援している」。