石居 岳 2019/7/26 7:00

紳士服のAOKIは7月25日、店舗のみで対応していたパーソナルオーダースーツの販売をECでも受け付けると発表した。

7月26日午後1時から、Webサイトのリニューアルを行い、自由に生地やオプションの選択・購入まで連動させた購買体験を提供する。オムニチャネル強化策の一環。

AOKIメンバーズカード・アプリの会員顧客は、Webオーダー会員に登録すると、オーダースーツの記事やオプション選択情報を「お気に入り」にデータ保存できる。保存したデータは全国のAOKI店舗で呼び出すことができるため、AOKIスタイリスの丁寧な採寸・フィッティングを体感してオーダースーツを購入すること可能。

サイト内にはビジネスやブライダルシーンなど、用途に合わせたスタイリングの訴求ページを新設。顧客が自身でベースとなるスタイルを選択して、生地やオプションを自由にカスタマイズ・シミュレーション表示する。

秋冬生地の受注開始となる7月26日~9月30日の期間は「早得キャンペーン」を実施。メンズパーソナルスーツを10%割引で販売する。スーツの価格は3万8000~8万8000円(税別)。「早得キャンペーン」期間中は3万8000円のスーツが3万4200円(同)で販売する。オーダースーツの納品期間は店舗だと約3週間から、Webサイトの購入は約4週間からとなる。

紳士服のAOKIは7月25日から、店舗のみで対応していたパーソナルオーダースーツの販売をECでも受け付ける
リニューアルしたパーソナルオーダースーツのWebサイト

アパレル業界で相次ぐオーダースーツEC

アパレル業界ではECによるオーダースーツの対応が相次いでいる。

三陽商会は6月27日、オーダースーツブランド「STORY & THE STUDY(ストーリー アンド ザ スタディー)」を9月に発売すると発表。3D解析技術などを活用し、顧客の体型に合わせて1mm単位でサイズを調整する。

1着目を店舗で購入した際に、体型データをオンラインに登録すると、2着目以降はECサイトでも購入できる。同社がオーダースーツ事業を手がけるのは初めて。5年後の2023年度に売上高25億円を計画している。

オンワード樫山は、カスタマイゼーションのニーズに対応するため、マス向けにオーダーメード製品を販売する「ファクトリー・トゥ・カスタマー(FtoC)」事業を加速させる。2022年2月期に同事業で年間15億円の売上高を計画している。

「FtoC」事業では、オーダースーツの採寸から製造販売まで一気通貫で行う「KASHIYAMA the Smart Tallor(カシヤマ・ザ・スマートテイラー)」を拡大する計画だ。

「KASHIYAMA the Smart Tallor」は全国約40店舗で採寸を行なっているほか、自宅などへの出張採寸も実施している。採寸の来店予約はオンラインでも受け付けている。顧客は身体のサイズを登録すると、2着目以降はオンラインストアからも注文できる。

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