ECビジネスも環境に配慮を――オイシックスが主力製品「ミールキット」の外袋を植物由来プラに変更
オイシックス・ラ・大地は2月13日、ミールキット「Kit Oisix」の外袋を、サトウキビ由来の植物原料を配合したバイオマスプラスチック素材に切り替えると発表した。
2020年4月出荷分から順次切り替えを実施、5月には全品を切り替える予定。
バイオマスプラスチックの活用と、プラスチックの減容化により、年間で石油由来プラスチック使用量を約3トン、二酸化炭素(CO2)排出量約13トンをそれぞれ削減できるという。
外袋を構成する全ての要素(袋、レシピポケット、インク、接着剤)でバイオマス素材を使用しており、これはミールキットでは日本初の取り組みとしている。
「Kit Oisix」は、必要量の食材と調味料がレシピとセットになっているため、家庭での食材廃棄を減らすことが可能。利用者への調査で1食あたりの食材廃棄量が約3分の1に減少することがわかった。
余剰野菜も積極的に活用している。有機野菜や特別栽培野菜など、環境に配慮された農業による食材を利用。環境、食品ロスといった課題解決にも寄与する商品となっている。
オイシックス・ラ・大地はこれまでも、「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」ブランドで、青果や卵に紙由来パッケージの採用、PB飲料のストロー添付廃止などを行ってきた。
今後、その他の商品や梱包資材においても、より環境負荷の少ない素材への変更に向けて、できることから進めていくという。
小売業界では環境に配慮したビジネスを展開しようとする企業がこのところ増えている。
ファーストリテイリング傘下のユニクロとジーユーは4月1日から、国内全店舗でショッピングバッグを有料化し、1枚一律10円(税抜)で販売。ファーストリテイリングは環境負荷を低減し、顧客に安心して購入してもらう製品とサービスの提供に向けた取り組みを進めている。
無印良品を展開する良品計画は、地球資源の循環化および廃棄物削減のための様々な取り組みを進めているが、その一環として、プラスチック製のショッピングバッグを2020年3月以降順次廃止し、6月末までに全ての店で紙製のショッピングバッグのみに変更する。