中川 昌俊 2014/10/8 18:26

高島屋は10月7日、コールセンター大手のトランスコスモスと共同で、アジアのインターネット通販事業者向けに日本の商品を卸販売する合弁会社をシンガポールに設立すると発表した。日本のファッションや化粧品など、多様な日本の商品を世界各国で販売するため、トランスコスモスが持つ海外ECのノウハウや物流拠点などを活用。将来的には自社による現地消費者向けのネット通販事業にもつなげる。

トランスコスモスが資本・業務提携しているシンガポールのコスメECサイト「Luxola(ルクソーラ)」、インドネシアのファッションECサイト「Berrybenka(ベリーベンカ)」に対し、日本の商品を卸販売する。アジア各国の小売店やアジア各国で展開する日系EC企業に対しても商品提供を進めていく考え。

アジア各国での販売網を構築することで、アジア進出を目指す日本のメーカーなどに対し、影響力を強めていく考え。

記者会見でトランスコスモスの船津康次会長兼CEOは、「東南アジアは今まさにEC市場の成長期。単なるECサイトを構築するのではなく、高島屋の商品の編集や仕入れといった流通機能を付加して、新しい商流を作りたい」と新事業への期待を強調。高島屋の肥塚見春代表取締役専務は、「個々の中小企業が海外に進出することは難しいが、すでにグローバルでECのインフラを持っているトランスコスモスと共同で、販売の受け皿になるプラットフォームを作り、中小企業の優れた商品を世界に紹介していきたい」と語った。

肥塚見春・高島屋代表取締役専務(左)と船津康次ト・ランスコスモス会長兼CEO
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