世界最大のハンドメイドマーケットEC「Etsy」が日本市場進出か、日本語対応の準備進める
世界最大のハンドメイドマーケットプレイス「Etsy.com」が日本のEC市場に進出するようだ。サービス開始時期は不明だが、日本語対応したマーケットプレイス型のECサイトを現在準備中。一方で、日本市場におけるカントリーマネージャーの募集も始めている。
「Etsy.com」を運営するEtsy Inc.は2005年設立で、本社を米国ワシントンに置く。2013年度の売上高は13億5000万USドル。米国のEC専門誌「internetRETAILER TOP 500 GUIDE」によると、2009年度は1億7680万USドル、2010年度は3億670万USドル、2011年度は5億2560万USドル、2012年度は8億9510万USドルで売上高が推移。右肩上がりで成長を続けている米国のEC企業だ。
「Etsy.com」の買い物客は2013年度、男性が43%、女性が57%。35歳~45歳、45歳~54歳の利用率が最も高く、それぞれ20%となっている。中心的な顧客の年間所得は、3万1USドル~6万ドルが29%、6万1USドル~10万USドルが28%。
Etsy Inc.はドイツや英国、アイルランド、カナダなどに支社を置き、グローバル展開を推進。200か国以上にわたる4000万人以上のユーザーが「Etsy.com」で商品を売買している。現在、売り手となるショップは100万店舗以上で、取り扱うSKUは2600万超にのぼる。
販売しているのはハンドメイドグッズ、ビンテージ用品、クラフト資材。「Etsy.com」で販売するには出品料金が商品1個あたり0.2USドルがかかる。掲載期間は最長で4か月間。売買が成立すると、Etsy Inc.が販売価格の3.5%を売り手から徴収している。
「Etsy.com」に日本からアクセスすると、「etsy.com/jp」に遷移し、日本語ページが表示される。サイトには、「Etsy 日本語版は準備中です。お気づきの点があればお気軽にコメントをお寄せください」と表記されている。
日本のカントリーマネージャーの募集を「Etsy.com」でも開始。デジタルマーケティングの経験などを求める応募資格を記載している。
ハンドメイドのマーケットプライス型ECサイトは、GMOペパボが運営する「ミンネ」、クリーマが運営する「クリーマ」などが続々とリリースされ、今後の市場拡大が期待されている。