Amazonの新型コロナ感染対策&2例目の感染者が発生したアマゾンの物流センターの今

アマゾンジャパンは4月1日、小田原フルフィルメントセンター(小田原FC)で出荷業務に携わる従業員1人が新型コロナウイルス感染症の検査で陽性と診断されたと発表した。小田原FCでの感染事例は2例目

瀧川 正実

2020年4月3日 10:00

アマゾンジャパンは4月1日、小田原フルフィルメントセンター(小田原FC)で出荷業務に携わる従業員1人が新型コロナウイルス感染症の検査で陽性と診断されたと発表した。小田原FCでの感染事例は2例目。

フルフィルメントセンターでの感染対策

Amazonによると、全世界のFCと配送拠点でドアのハンドル、階段の手すり、タッチスクリーン、スキャナーの定期的な清掃など、全拠点で清掃を強化。定期的にワークステーションの清掃と消毒を行っているという。

フルフィルメントセンターでは、スタッフ同士がお互いの距離を2メートル以上保つように調整。シフト始業時の朝礼を廃止し、重要な情報は主要な作業エリアの近くにあるホワイトボード、マネージャー、人事を通じて共有している。

入り口付近での移動を容易にするため、出口でのセキュリティーチェックを取りやめる、などを一時的に濃厚接触を避ける措置を優先しているという。また、スタッフが1か所に集まらないようにトレーニング方法を変更、接触を防ぐために必要性のない建物への訪問を取りやめている。

感染者判明後のアマゾンジャパンの対策

小田原FCでは、3月24日に別の従業員が新型コロナウイルス感染症に感染していたことが判明。小田原保健福祉事務所の指導に基づいて濃厚接触者2人を特定し、同じ時間帯に同じエリアで働いていた24人を加えた26人に対して、3月24日から14日間の自宅待機と健康観察を要請した。

その26人はそれ以降、小田原FCにて業務に従事していないという。

2例目となった感染者は、最初に感染が判明した従業員の濃厚接触者とされていないものの、自宅待機の対象となった24人のうちの1人で、3月21日を最後に出勤していない。

小田原FCでは、3月24日夜から25日早朝にかけて施設の消毒を実施、現在は通常通り稼働している。

小田原FCでは手洗いやうがい、手指消毒の徹底など新型コロナウイルス感染症に関する予防施策を実施。小田原保健福祉事務所に対してこうした施策や消毒作業の手順などについて説明し、理解を得ているとしている。

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