消費者が選ぶ価値が高いブランドランキング、1位はYouTube、2位にGoogle、3位にユニクロ、4位に無印良品【2021年】

「ブランド・ジャパン2021」は、企業ブランドと製品・サービスブランド合わせて1000ブランドを対象に、一般生活者が評価。EC専業系ではAmazonが7位、楽天市場は80位だった

石居 岳

2021年3月30日 9:00

日経BPコンサルティングが実施したブランド価値評価調査「ブランド・ジャパン2021」によると、消費者が選ぶブランドイメージでYouTubeが1位を獲得、2位にはGoogle、3位にはユニクロが入った。YouTubeの1位は2年連続。

企業ブランドと製品・サービスブランド合わせて1000ブランドを対象に、一般生活者が評価。「フレンドリー」「コンビニエント」「アウトスタンディング」「イノベーティブ」という4指標から総合力を算出した。

YouTubeはブランド力を構成する要素のなかで、イノベーティブ(革新性)とコンビニエント(利便性)への評価が高い。イノベーティブランキングでは1000ブランド中、3位で、コンビニエントランキングでは5位だった。これらの因子を維持したことが首位獲得につながった。

日経BPコンサルティングが実施したブランド価値評価調査「ブランド・ジャパン2021」 1位のYouTubeの4因子スコア
YouTubeの4因子スコア

2位のGoogleは前回6位から順位を上げた。テレワークや遠隔学習の普及がChromebook、ビデオ会議ツールのGoogle Meetがさらなる追い風に。自粛でGoogle Playなどモバイルアプリ全体の総ダウンロード数は30%近い伸びを見せた。

さらに、人工知能(AI)を活用して新型コロナウイルスの感染者数などを予測する取り組みが日本でも2020年11月からスタート。その結果、フレンドリー(親近性)、アウトスタンディング(卓越性)、コンビニエント(利便性)の指標が向上した。

ユニクロ(3位)はコロナ禍でも売り上げが好調。ルームウエアやヒートテック毛布が売れ筋で、ECの販売も伸びた。4位は無印良品で、5位ソニー。EC専業系ではAmazonが7位、楽天市場は80位だった。

総合力が最も伸びたのはワークマンで、2020年中も店舗数を増やしてきた。カジュアルウエアを求める新規客が増加しており、主力の作業着では空調ファン付きのジャケットなどがヒットした。「ワークマンプラス」「#ワークマン女子」といった新規業態も注目された。

日経BPコンサルティングが実施したブランド価値評価調査「ブランド・ジャパン2021」 ブランド・ジャパン 2021の「総合力」ランキング
「ブランド・ジャパン 2021」の「総合力」ランキング

「ブランド・ジャパン」は国内で使用されているブランドを一般生活者とビジネス・パーソンが評価する日本最大規模のブランド価値評価調査プロジェクト。2001年に第1回調査を実施し、今回が21回目となる。一般生活者編は企業ブランドと製品・サービスブランド合わせて1000ブランドを対象に調査した。

調査概要

  • 調査期間:2020年11月10日~12月6日
  • 調査対象:18歳以上の男女
  • 調査方法:Web調査
  • 回収数:4万1000サンプル

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