ユナイテッドアローズが「DX推進センター」を新設、執行役員CDO担当本部長に藤原義昭氏が就任
ユナイテッドアローズは4月1日付で「DX推進センター」を新設し、デジタル技術を駆使した新たな顧客価値の提供、OMO時代に向けたビジネスモデルの確立を進める。
デジタル化に伴う消費者ニーズや購買行動の変化に対応し、顧客理解を深め、新しい体験価値を実店舗とECを通じて提供していくのがDX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進する狙い。
「DX推進センター」には担当本部長には、3月末にコメ兵ホールディングスを退職する藤原義昭氏(執行役員マーケティング統括部長)が就任する。藤原氏の役職は、執行役員CDO(チーフ デジタル オフィサー)DX推進センター担当本部長兼同デジタルマーケティング部部長。
DX推進センターは、自社ECサイトを含む各種EC店舗の運営、ハウスカードプログラムを通じたCRM戦略の立案・実行、オウンドメディアやソーシャルメディア運営などを行う「デジタルマーケティング部」、IT推進、システム管理、情報セキュリティ管理などを行う「情報システム部」、自社ECサイトの開発を行う「自社EC開発室」を傘下に持ち、デジタル技術を活用した業務効率化など業務改革機能を担う新部門。
「DX推進センター」が取り組むテーマとして、以下の5項目を掲げている。
- ユナイテッドアローズ オンラインストアのリニューアル
- サプライチェーンのデジタル化
- 接客活動のデジタル化(オンライン接客など)
- 商品・販売・宣伝活動の連携へのデジタル技術活用
- 人事活動のデジタル化、タレントマネジメントの実施
ユナイテッドアローズは2019年、自社ECサイトの運営を自社主導に切り替えるため、システムのリプレイスを実施した。新システムでの運営スタートが難航し、自社ECサイトは約2か月間にわたって運営を停止した末、従来システムへの切り戻しでサイト運営を再開した。
自社ECサイト開発遅延の要因は「プロジェクト体制」「スケジュールとコスト設定の精度」と結論付けており、「DX推進センター」の設置で体制面などを整備。自社ECサイトのリニューアルは2022年3月期中を予定している。