「Pinterest」でクリエイターとEC・小売企業やブランドなどが連携可能に、クリエイター向けの収益化機能を導入
ビジュアル探索ツール「Pinterest(ピンタレスト)」は7月27日、複数の動画や画像をストーリー形式にして投稿できる「アイデアピン」に、商品購入やアフィリエイトリンクの追加、スポンサー付コンテンツでクリエイターがブランドやEC・小売事業者などと連携できる機能を導入したと発表した。
クリエイターは「アイデアピン」の商品タグ付け機能を使うことで、「Pinterest」に掲載されている「プロダクトピン」(商品価格や在庫有無などを表示するピン)のなかから「アイデアピン」をタグ付けできるようになる。
スポンサー付コンテンツについては、クリエイターがブランドとのパートナーシップを公表できるよう、ベータ版で導入したタイアップコンテンツツールを通じて、「アイデアピン」に「タイアップコンテンツ」ラベルが表示できるようになった。
まずは、米国と英国の全ビジネスアカウントで「アイデアピン」の商品のタグ付けツールを導入。今後数か月で日本を含む世界各地のクリエイターがこの機能を利用できるよう展開する。
「タイアップコンテンツツール」は米国、英国、カナダ、オーストラリア、アイルランド、ニュージーランド、フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、スイス、オーストリア、スウェーデン、ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、チリ、コロンビア、ペルーの一部のクリエイターが利用できているという。
Pinterestによると近年、「Pinterest」をネット通販に活用する動きが加速しているという。小売業者による投稿、「Shopify」との提携を通じて数億件の「プロダクトピン」が掲載。ショッピングカタログのように「Pinterest」を使うユーザーが増えているという。
単独の「プロダクトピン」に比べて、「アイデアピン」にタグ付けされた商品を購入しているユーザーの方が89%高い購入意欲を示していることがわかっているという。
「Pinterest」はWeb上やサービス内 で見つけた動画や画像を保存、整理、そして共有できるサービス。自ら画像をアップするよりも、サービス内で見つけた好きな動画や画像をPin(ピン、保存)して収集、「ボード」(写真や動画をコレクションする機能)に整理して保存するのが主な利用方法。
ピンをクリックすると、そのコンテンツの掲載元へリンクして移動できるように設計されており、ECサイト上の画像や動画がユーザーにピンされればされるほど、ユーザーの目に留まりやすくなる。