Pinterestがショッピング機能を強化、小売業者をサポートする新しい4つの機能とは
Pinterestは、小売業者をサポートする新たな4つの機能を米国など8か国に導入した。
新たに導入したのは「Pinterest ショッピング API」「ピンの商品のタグ付け」「カタログの動画」「ビジネス用プロフィールのショップタブ」。日本は「Pinterest ショッピング API」のみで、他の機能は未展開。
Pinterest ショッピング API
リアルタイムで価格や在庫状況といったデータ更新ができるようになる。より効率的に商品データの品質改善が可能。Pitnerestでは価格と在庫データの精度を97%向上させることに成功したという。
ピンの商品のタグ付け
日常生活における商品の使用シーンの画像に、カタログ(Webサイトで商品を販売するビジネス向けフィード取得ツール)の商品情報を追加することを可能にする機能。ユーザーはPinterestで見つけた画像のなかにある物と同じアイテムを手軽に購入することができるようになる。
カタログの動画
商品情報をアップロードした際、自動的にプロダクトピン(商品情報をアップロードした際に、商品価格や在庫有無などを表示する機能)を作成する機能「Pinterest カタログ」に、動画をアップロードできるようにした。
過去1年間、Pinterestでは動画広告フォーマットの効果が、静止画よりも高くなっているという。
ビジネス用プロフィールのショップタブ
プロフィールを見ているユーザーに、購入可能な商品を案内する機能。ショップタブから直接、商品のグループ管理、グループカバー画像、説明をカスタマイズできる。モバイル上のインターフェースを改良し、よりシームレスなユーザー体験を生み出すことが可能になるとしている。
Pinterestを利用している「Shopify」導入企業の30%が、ショップタブ経由でコンバージョンにつなげている。
「Pinterest」とは
「Pinterest」はWeb上やサービス内 で見つけた動画や画像を保存、整理、そして共有できるサービス。自ら画像をアップするよりも、サービス内で見つけた好きな動画や画像をPin(ピン、保存)して収集、「ボード」(写真や動画をコレクションする機能)に整理して保存するのが主な利用方法となる。
ホームフィードには、ユーザーの閲覧行動を軸に、AI(人工知能)が趣味・嗜好を推測、パーソナライズした画像・動画コンテンツ(=ピン)を表示。ピンをクリックすると、そのコンテンツの掲載元へリンクして移動できるように設計されている。ECサイト上の画像や動画がユーザーにピンされればされるほど、目に留まりやすくなる。
「Pinterest」はEC関連の機能強化を進めており、無料ビジネスアカウントに登録した事業者の自社ECサイトで掲載している商品画像などがピンされた際、商品価格や在庫有無などを表示する「プロダクトピン」などの機能を搭載している。