藤田遥 2021/9/21 11:00

カシオ計算機(カシオ)は9月14日、バニッシュ・スタンダードが運営するDXアプリケーションサービス「STAFF START」を台湾の現地店舗スタッフと台湾ECサイトに導入した。

バニッシュ・スタンダードは「STAFF START」の海外対応を同日に開始しており、カシオは海外対応第1弾企業となる。

先行して2021年7月に日本で導入、CVRが3.8倍に

カシオは「ECサイトではG-SHOCKの魅力が伝わりにくい」という課題を抱えていた。

その課題解決に向けて、利用方法や作り手のこだわり、コーディネートなどを発信し、ECサイトを楽しい買い物体験ができる場にするため、2021年7月に日本で「STAFF START」を導入した。

導入後は店舗スタッフが製品を着用したスナップ写真や特徴などを「G-SNAP」としてWeb上に投稿し、ユーザーに提案している。

カシオ計算機 バニッシュ・スタンダード STAFF START G-SNAP
スタッフが投稿したG-SNAP(カシオ計算機のサイトからキャプチャ)

「G-SNAP」を閲覧した場合、閲覧していない時と比べて製品購入のCVRが3.8倍になった。また、売り上げシェア率も「G-SNAP」経由が22%を占め、日本国内での「STAFF START」導入から約2か月で早くも大きな実績が出ているという。

店舗スタッフからは「店頭ではなくECで購入するユーザーにコーディネートを提案できる」「自分の投稿のPV数や売り上げがわかるのでモチベーションアップにつながる」など前向きな感想があがっている。

「G-SHOCK STORE」スタッフによるWeb接客が可能に

台湾カシオへの「STAFF START」導入により、台湾の「G-SHOCK STORE」の店舗スタッフによるWeb接客が可能となる。店舗スタッフが着用したスナップ写真や製品の特徴などを「G-SNAP」としてWebサイト上に投稿。ユーザーは投稿を参考にしてEC機能を備えたWebサイトで購入ができる。

カシオ計算機 バニッシュ・スタンダード STAFF START 台湾スタッフによるG-SNAP
台湾店舗スタッフによる投稿事例(画像は台湾カシオECサイトからキャプチャ)

カシオの海外売り上げ比率は7割を超える。カシオにとって台湾が重要な地域であることや、台湾に店舗があり、スタッフとユーザー間のやりとりがしっかり行われていることから、海外第1弾に台湾を選んだ。

「STAFF START」の力を借りて、もっとファンと近づく、1人ひとりとつながって楽しい体験を提供することで選ばれ続けるようにしていきたい。(カシオ計算機 デジタル統括部長 石附洋徳氏)

カシオ計算機 バニッシュ・スタンダード STAFF START カシオ デジタル統括部長の石附洋徳氏
カシオ計算機 デジタル統括部長の石附洋徳氏

台湾では、人口に対するEC利用者の割合が80.5%と非常に高く(日本のEC利用者率は63.6%)、今後もオンラインの販売強化がより一層重要になると想定される。また、台湾では周辺国と比べてライブ接客やSNSによるマーケティングも浸透しており、SNSとECサイトを連携、連動することで購買につなげる手法が活用されている。

「STAFF START」海外対応スタート。今後は最大43言語を予定

今回のカシオ計算機との取り組みでは、店舗スタッフが利用する「STAFF START」の管理画面、ECサイト上のコンテンツは繁体字で表示する。今後、「STAFF START」は最大43言語でのサービス提供を行う予定。

海外対応は長い間構想していた。今回、カシオと一緒にそのスタートを台湾で切れることを大変嬉しく思っている。これからも世界中のスタッフに利用され、より広く愛されるサービスになることで、実店舗や都市など世界中のリアルを幸せにしていきたい。(バニッシュ・スタンダード 代表取締役 小野里寧晃氏)

カシオ計算機 バニッシュ・スタンダード STAFFSTART バニッシュ・スタンダード代表取締役の小野里寧晃氏
バニッシュ・スタンダード 代表取締役の小野里寧晃氏
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