Amazonの新たなプライム会員獲得策、スポーツ生中継へ進出。第1弾はボクシングミドル級統一戦ゴロフキン選手vs村田諒太選手
アマゾンジャパンは「Prime Video」で、スポーツのライブ中継を始める。
第一弾として、ボクシングのWBA世界ミドル級スーパー王者で2012年のロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太選手(帝拳ジム所属)、IBF世界ミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキン選手(カザフスタン)とのWBA・IBF世界ミドル級王座統一戦を、「Prime Video presents Live Boxing」として12月29日にライブ中継する。
「Amazonプライム」の会員であれば、「Prime Video」で追加料金なしで視聴可能。国内スポーツの生中継コンテンツの展開で、新たな会員獲得などにつなげる。
Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏が2021年に株主向けへ宛てた年次書簡で、「Amazonプライム」の会員数がグローバルで2億人を超えたことを公表。また、米国のConsumer Intelligence Research Partners社によると、2021年第2四半期末時点の米国のプライム会員数を1億5300万人と推定している。
Amazonはアメリカ、フランス、イギリス、ドイツなど各国でスポーツのライブ中継を行っており、「Amazonプライム」会員の獲得につながっていると見られる。アマゾンジャパンは日本の「Prime Video」におけるボクシングのライブ中継は、グローバルで進めているスポーツのライブ中継拡大策の1つとしている。
ゲンナジー・ゴロフキン選手(通称GGG)は、ボクシング界は最も権威ある雑誌とされている米専門誌「ザ・リング」が全階級のボクサーを格付けしたパウンド・フォー・パウンド(PFP)で長らく1位に君臨したことがある、重量級のスーパースターである。
12月29日は日本のボクシングファンにとって「刺激的で特別な一日になる」(アマゾンジャパン)というプロボクシング最高峰のビッグイベントから、アマゾンジャパンはスポーツのライブ中継へ進出する。