ビックカメラが「デジタル戦略部」を新設、顧客接点の拡充やエンゲージメント向上のためにデジタル技術を活用
店舗で販売の経験を積み、商品知識と接客スキルを持つ従業員がデジタル技術を学ぶことによる「価値創造力の再構築」につなげたいという
ビックカメラは2022年1月1日付で、システム部を改組し、経営戦略部門経営企画本部直下に「デジタル戦略部」を新設した。その配下に、「システム室」「企画室」「コールセンター室」を置いた。
デジタル戦略部の新設は、これまで以上に組織的にデジタル戦略を推し進める必要があると判断したため。
また、経営戦略の具現化という設置目的を明確にするため、経営戦略部門経営企画本部の配下にデジタル戦略部を設置した。
コジマ、ソフマップといったグループ各社の顧客情報連携、消費者への役に立つ情報配信、新たなリカーリングビジネス展開など、顧客接点の拡充とエンゲージメント向上のためのデジタル技術活用に注力。順調に成長を続けるEC事業、それを支える物流強化なども同様としている。
今回のデジタル戦略部新設にあたり、店舗で販売の経験を積み、商品知識と接客スキルを持つ従業員がデジタル技術を学ぶことによる「価値創造力の再構築」につなげたいという。
ビックカメラの2021年8月期連結決算におけるグループの連結EC売上高は、前期比8.9%増の1564億円。連結売上高に占めるグループECの割合は18.8%まで拡大している。
店頭においては、NFC(近距離無線通信規格)を搭載した電子棚札にECのレビュー件数や評価を表示、スマートフォンをかざすと商品情報が閲覧できるといったEC連携などを進めている。
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