月額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」などを手がけるエアークローゼットは12月19日、プロのスタイリストが利用者の魅力を引き立てるアイテムを選ぶ体験型ギフト「airCloset Gift(エアクロギフト)」の提供を開始した。既存のサブスクリプションサービスの会員基盤を活用し、新たなサービスを利用するユーザーの獲得を進める。
「airCloset」は利用者本人が自らの利用のために申し込むサブスクリプションモデル。「airCloset Gift」は、「airCloset」の特長を備えた新しい体験型ギフトとして、直接の利用者以外の顧客の利用開始機会拡大に取り組む。
「airCloset Gift」の特長
「airCloset Gift」の贈り方は、受取人の住所がわからなくてもLINE、メール、SNSなどで手軽に贈れ、プロのスタイリストによる“自分に似合うファッションと出会う体験”を気軽に贈れるギフトを贈れるeギフト(デジタルギフト)。エアークローゼットは「洋服は色やサイズ、好みなど多くの要素を考える必要があるため、プレゼントとするのにためらいが生まれやすい商材」としつつ、「『airCloset Gift』では、この課題を『airCloset』の特長であるパーソナルスタイリングで補うことを通じ、従来よりも気軽にファッション体験を贈りあうことができる、新しい提供価値を生み出す」としている。
クリスマス、誕生日、母の日、新生活、普段の「ちょっとした贈り物」などさまざまな用途で選びやすい設計としている。
利用方法
- 贈る人:相手やシーンに合うギフトを選ぶ。好きなカードデザインを選び、メッセージを入力。贈りたいギフトを購入し、表示されたURLを相手に送る。
- 受け取った人:受け取ったURLからギフトの受け取り手続きをする。
「airCloset Gift」の展開の背景
エアークローゼットは2016年12月、誰でも購入でき、女性へ「airCloset」の利用権を贈ることができるギフト施策「airClosetギフト(エアークローゼットギフト)」を実験的に展開、当時は「男性から女性へのプレゼント」を主軸としたUX設計としていた。
「airCloset Gift」は、すでにサービスを利用している女性顧客を中心に、“自分が体験して良かったことを大切な人へ贈る”というニーズに焦点を当てている。また、eギフト方式を採用することで、利用上の手軽さの抜本的な改善を図った。
「airCloset Gift」プラン詳細
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ライトプラン:月1回3着届けるプラン。対応サイズはXS〜L。
- ギフト料金:1か月 4980円/3か月 1万8940円/6か月 3万7880円/12か月 8万5760円
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レギュラープラン:届いたアパレルアイテムをユーザーが交換し放題のプラン。対応サイズはXS〜L。
- ギフト料金:1か月 7980円/3か月 2万7940円/6か月 5万5880円/12か月 12万1760円
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ライトプラスプラン:月1回5着届けるプラン。対応サイズはXS〜3L。
- ギフト料金:1か月 1万980円/3か月 3万6940円/6か月 7万3880円/12か月 15万7760円
2025年7-9月期は堅調に推移
エアークローゼットが発表した2025年7-9月期(第1四半期)業績によると、airCloset事業の売上高は前年同期比7.3%増の10億7000万円、営業損益は5900万円の損失(前年同期は9500万年の黒字)。平均会員数の増加、単価上昇に伴い、売り上げ、限界利益が前年同期比で増加し、広告宣伝費や人件費の拡大などで営業損失に転じた。
2026年6月期の連結業績は、売上高は前期比15.3%増の57億1600万円、営業利益は同20.9%減の8100万円を見込んでいる。