Googleは1月22日、公式ブログで「Google AI Pro」「Google AI Ultra」の加入者を対象に、GmailとGoogleフォトを検索のAIモードに接続し、パーソナライズされた検索結果を受け取れる新機能「Personal Intelligence in AI Mode(パーソナルインテリジェンス)」の提供を開始したと発表した。ユーザーはオプトインでデータ連携を選択でき、買い物や旅行などでより最適な検索結果を得られるようになるという。
GmailとGoogleフォトを検索のAIモードに接続
検索のAIモードに追加された「パーソナルインテリジェンス」は、ユーザーがオプトインすると、次のような個人データを参照できるようになる。
- Gmail:フライト確認、ホテル予約、オンライン購入の確認メールなど
- Googleフォト:旅行写真、ライフイベントの写真、購入商品の写真など
これらの情報を基に、検索結果やAIモードの回答を「その人ならでは」の文脈に合わせてカスタマイズする。まずは米国の個人アカウントによる「Google AI Pro」「Ultra」加入者を対象に、英語環境の実験機能として提供する。
EC・ショッピングへの活用例
Googleは公式ブログで、「パーソナルインテリジェンス」を活用したEC・ショッピング分野の事例を紹介している。
ショッピングのパーソナライズ
ショッピング分野では、ユーザーの文脈を踏まえて商品を提案する。参照する主な情報は次の通り。
- 過去に購入したブランドやアイテムの傾向
- Gmailにあるフライト情報から把握した旅行先や時期(例:3月のシカゴ)
- 目的地の天候やシーズン
たとえば「次の旅行用に新しいコートが欲しい」と検索すると、AIモードはユーザーの好みや旅行先の気候条件を踏まえ、防風性があり、かつ「いつもの雰囲気」に合うコートを提案する。Googleはこれを「あなたの旅程と好みを理解しているパーソナルショッパーのような体験」と表現している。
旅行計画のパーソナライズ
旅行計画の場面でも、パーソナルインテリジェンスを活用できる。
- Gmailに届いているホテル予約やフライト情報
- Googleフォトに保存された過去の旅行写真や撮影傾向
これらを組み合わせ、写真に多く写っている傾向から最適なアクティビティなどを提案する。
ブログ執筆を担当したプロダクト担当副社長のロビー・スタイン氏は、「新しいスニーカーを探していた際、AIモードが最近購入したブランドを把握し、まだ見たことのない新しいスタイルを提案してきた。的確で、すぐに購入した」と自身の体験を紹介している。
「透明性・選択・コントロール」を重視した設計
Googleは、「パーソナルインテリジェンス」を「透明性・選択肢・コントロール」を核に設計したと説明している。
主なポイントは次の通り。
完全オプトイン方式
- GmailとGoogleフォトの接続はユーザーが選択
- いつでもオン/オフの切り替えが可能
データの扱い
- AIモードには最新モデル「Gemini 3」を使用
- GmailやGoogleフォトのデータを直接トレーニングには利用しない
- 機能向上のための限定的な情報のみを活用すると説明
誤りへの対応とフィードバック
- 誤った推奨が表示される可能性もある
- フォローアップ質問や「低評価」ボタンで改善要望を送信できる
利用方法
機能が利用可能になると、AIモード内に招待が表示される。表示されない場合でも、設定画面から手動で有効化できる。検索アプリでプロフィールアイコンをタップし、「検索のカスタマイズ(Search personalization)」、「接続されたコンテンツアプリ(Connected Content Apps)」を開き、GmailとGoogleフォトを接続すれば利用可能だ。
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