EC支援のEストアーがアパレル事業の志風音を買収、EC事業会社のM&Aを続ける理由
EC支援のEストアーは、アパレル事業を手がける志風音(SHIFFON)を買収すると発表した。志風音の普通株式50.2%を16億7000万円で取得、連結子会社化する。7月25日に基本合意契約を締結。株式譲渡日は8月31日を予定している。
志風音はリテール事業、スポーツライフスタイル事業OEM、海外事業、スクールサプライ事業、ホールセール事業を展開。アパレル、ランドセル、スキー、スノーボードウェア、スポーツウェアといったカテゴリーを販売している。
2022年3月期の売上高は47億100万円(前期比34.6%増)、経常利益は5億2200万円(同30.5%増)、当期純利益は3憶4800万円(同94.4%増)。
Eストアーは、データ分析の技術とマーケティングノウハウ、志風音のサプライチェーンを融合。海外EC向けの新たなプラットフォームの新設など、志風音をDX(デジタルトランスフォーメーション)化が徹底された新しいジャンルの企業に進化させるとしている。
志風音の西村健太代表取締役CEOは引き続き代表を務め、Eストアーの経営にも積極的に関与していく予定という。
Eストアーは中期経営計画で、自社EC支援を20年以上にわたって展開しているノウハウや人的リソース、資金を投下してEC関連ビジネスの成長を促しリターンをめざす事業「ハンズオンDX事業」の成長を掲げている。
その一環がEC事業会社のM&Aで、第1弾は卓球情報ポータル「ミングルス」の運営やEC物販を行うFPCと資本業務提携を締結。EストアーはFPCにECノウハウ、ECソリューション、人的リソース、資金投入などを「ハンズオンDX」として提供し、FPCと共にプラットフォーム型EC事業に取り組んでいる。
現在、「ハンズオンDX事業」では7案件が進行中。今後もEC企業のグループ化を検討していく。