ZOZOが始めるファッションブランドの在庫リスクゼロをめざす生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」とは

まずはナイテッドアローズの商品を販売開始。今後は、TSI、シップスなどが参画し、計50型以上の受注販売を行い、対応ブランドや型数を拡大する

石居 岳[執筆]

2022年8月26日 9:00

ZOZOは、ファッションブランドの在庫リスクゼロをめざす生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO(メイドバイゾゾ)」での受注販売を9月1日からファッションECモール「ZOZOTOWN」で開始する。

「Made by ZOZO」は、ZOZOが所有するデータやノウハウに基づき、ブランドに商品企画を提案。手作業で行っていた工場での作業をデジタル化し、複数の異なるデザインの商品を同時並行で生産可能にする独自のシステムを開発して最低1着から生産し、商品を受注してから最短10日で発送する。

アパレル業界ではこれまで、季節ごとに一定量をまとめて生産する方法が一般的だった。だが、「Made by ZOZO」は「ZOZOTOWN」上で商品を受注した後に生産工程に入るため、ブランドは在庫リスクゼロ、過剰在庫による売れ残りリスクゼロで販売でき、商品のバリエーションも豊富にそろえることが可能になる。

ブランドの要望に応じて「Made by ZOZO」を通じて取得したデータを活用し、ブランドの実店舗や自社ECなど、「ZOZOTOWN」以外の販売チャネル向けに適正な生産量提案するなど、ブランドの自社内における在庫リスク低減もサポートする。

9月1日から「ZOZOTOWN」上で、ユナイテッドアローズの商品を販売開始する。今後は、TSI、シップスなどが参画し、計50型以上の受注販売を行い、対応ブランドや型数を拡大する予定。

ZOZOは、ファッションブランドの在庫リスクゼロをめざす生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO(メイドバイゾゾ)」での受注販売を9月1日からファッションECモール「ZOZOTOWN」で開始
「Made by ZOZO」の仕組み

ZOZOは、年間購入者数1061万人を超えるZOZOTOWNが持つ膨大なファッション関連データや、プライベートブランド事業のノウハウを活用した「マルチサイズ」などのサービス、D2C事業等を通じて培った生産に関わる知見やノウハウを有している。

それらを活用して、これまでファッションECとして担ってきた「販売」に加え、さらに上流の「生産」の支援に踏み込むことでファッション業界の課題解決に貢献したいと判断、「Made by ZOZO」を開始した。

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