コクヨ、一部エリアへの家具製品の配送リードタイムを1日延長へ
リードタイムの延長は物流2024年問題への対応策。コクヨはトラックドライバー、倉庫内作業員など物流従事者の確保や働きやすさの実現につなげるとしている
コクヨは2024年1月から、長距離輸送が必要となる一部エリアでオフィス家具製品の配送リードタイムを1日延長する。対象地域は長距離輸送が必要となる東北・九州エリア、山口県下関市。
リードタイムの延長は物流2024年問題への対応策。トラックドライバー、倉庫内作業員など物流従事者の確保や働きやすさの実現につなげる。
コクヨグループのワークプレイス事業(オフィス家具、公共家具などの製造販売から、オフィス、公共施設、商業施設、ホテルなど空間構築事業)では、オフィス家具製品の配送を全国一律(北海道、沖縄を除く)のリードタイムで設定。輸送経路の変更や倉庫内の出荷スケジュールの調整、ドライバーの拘束時間削減などで、配送リードタイムを維持してきた。
物流2024年問題は、働き方改革関連法の施行に伴う「時間外労働時間の上限規制」などが2024年4月から「自動車運転の業務」にも適用されることで、運送会社では収入減少によるドライバーの離職や売上減、荷主企業は運賃値上げの可能性などが危惧されている物流業界の諸問題を指す。
物流業界では配送リードタイムに関する改善要望があがっており、コクヨはその要望、物流2024年問題への対応、「法遵守を前提として物流に携わる協力会社の安全運行や持続的な安定供給を維持する」(コクヨ)ため、リードタイムの延長を決めた。
コクヨはこれまで、物流2024年問題への対策、トラック輸送の生産性向上・物流の効率化、女性や高齢のドライバーも働きやすい労働環境の実現に向けて、パレット輸送やバース管理システムの導入などを進めてきた。
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