購入代金詐欺疑惑の「エルショップ」は音信不通、ヤフーは「振り込み控えるように」と正式告知

購入代金を振り込んでしまった消費者に対して、ヤフーは「未着トラブルお見舞い制度」に沿って対応するという

瀧川 正実

2015年2月6日 17:00

Yahoo!ショッピングに出店しているECサイト「エルショップ」が購入代金詐欺行為を働いていたとされる問題でヤフーは2月6日、当該店舗への振り込みを控えるよう、Yahoo!ショッピング上でアナウンスした。「エルショップ」が顧客からの一部注文に対して一方的にキャンセルを施し、改めてストアから指定の銀行口座に購入代金を振り込むよう案内している事実を確認したための措置。

「エルショップ」の購入代金詐欺疑惑についての詳報はこちら(【Yahoo!ショッピング出店サイト「エルショップ」で購入代金詐欺か? ヤフーは「現在調査中」】)

ヤフーの調査によると、「エルショップ」は2015年2月4日20時頃から2月5日12時頃にかけ、顧客からのクレジットカードからなど一部注文に対して一方的にキャンセルを行い、改めて指定の銀行口座に購入代金を振り込むよう、注文客に案内を行っていた。

現在、「エルショップ」は音信不通で、当該期間の取引が適正なものか否か確認が取れないという。そのため、ヤフーでは、「エルショップ」の注文について、指定の銀行口座への振り込みを行わないよう、Yahoo!ショッピング上で正式に告知した。

今回、クレジットカードなどを利用した顧客の注文は一方的にキャンセルされたが、一部の消費者は銀行振り込みで購入代金を支払った模様。該当する消費者について、ヤフーは「未着トラブルお見舞い制度」に沿って対応するとしている。

該当顧客には別途メールで案内するという。消費者が補償を受けるには、消費者側で「エルショップ」に対して購入代金を支払った旨を証明することが必要になる。

ヤフーの「未着トラブルお見舞い制度」

「未着トラブルお見舞い制度」の仕組み(編集部が画像をキャプチャ)

なお、ヤフーでは注文顧客の個人情報は、「エルショップ」から閲覧できないように対策を施した。

また、クレジットカードでの購入については、「エルショップ」を経由せずに、セキュリティーを確保した状態でカード会社に送信する仕組みのため、カード情報の流出はないという説明も告知している。

ヤフーはこうしたことを含め、今後の対策について言及。「対策をアップデートして運営し、補償制度についても適用できるものはしていく」(広報)とコメントしている。

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